「#推ししか勝たん」で経済が動く! オタク女子の消費行動から見えてきたもの

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月4万円以上も!? 推しに“使う”金額を調査


相手のために何かをしたい……そんなオタク女子たちが取る行動の一つが「推しにお金を使う」ことです。
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矢野経済研究所が2018年に実施した「オタクに関する消費者アンケート調査」では、オタクの中でも「アイドルオタク」は、最もお金を使うという結果が得られています。

では実際のところ、アイドルオタクの人は月にどれくらいお金を使っているのでしょうか? 「推しに対するお金のかけ方」について質問をしたところ、「CDやDVDが出たり、ライブが決まった時に多く使う」「月々というよりもCDが出た時などイベントごとに使う」といった回答が集まりました。

「カムバ期は3万円、その他はお金使いません!」(大学生)
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カムバ期というのは、K-POP業界において新作アルバムやシングルをリリースすること、およびその作品のリード曲を引っ提げて音楽番組へ出演するといった一連のプロモーション活動のこと。韓国アイドルのオタクにとっては、何よりも重要な時期です。中には、日本へのCDの輸入を待ちきれず、現地で新作をいち早くゲットするため、そして韓国の音楽番組をリアルタイムで視聴するために渡韓する人も。この時期に3万円以上を使うことは当たり前ともいえるのかもしれません。

・「ライブがある月はチケット代やグッズ代で3万ぐらい使います」(専門学生)
・「ライブで遠征するときなど、使う月は4万以上使うけど使わない月は0の時もある」(大学生)

公演内容が同じであっても、すべてのライブに参戦したいのがオタク。たとえそれが遠い地域であっても、はたまた海外であっても遠征します。チケット代だけでなく、交通費や宿泊費にもかなりの金額を注いでいるにもかかわらず、さらにグッズまで購入する……。オタクにとって、ライブで直接声援をし、同じ時間を共有することで得られる精神的充足に比べれば、そういったコストは気にならないのだと考えられます。

・「アルバムが出た時に、最低でも2000円以上、最高で12000円ぐらいかかる」(高校生)
・「毎月ではないが5000円以上10000円以下」(中学生)

高校生・中学生でも月に1万円程度使うという声が。高校生・中学生にとっては、決して安い金額ではありません。お金を貯めるためにアルバイトに精を出す高校生もいれば、まだアルバイトができない高校生・中学生は、他に買いたいものを我慢しながらでも、お小遣いをコツコツ貯めているのではないでしょうか。

このように、推しに使うお金を惜しまないオタクの悩みの一つになっているのが「金欠」。「お金がないのなら、推しに使うお金を節約すれば?」と思うかもしれませんが、オタクにとってはそうではありません。

その悩みを解決するため、「応援したいのにお金がない。大好きなあの人のために『推し貯金』、始めませんか?」の記事でも紹介したような、「推し貯金」なるものも登場しています。推し貯金とは、その名の通り、推しを想いながら貯金をすること。たとえば、推しがブログを更新したら500円、ツイートしたら100円といったように、推しが何か情報を発信するたびにお金を貯めていく方法などがあります。そのために、推し貯金専用の貯金箱やお財布を用意する人も。

こういった行動のすべては、推しにお金を使うため。推しのためにオタク女子たちは動き、お金を消費しているのです。
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文=MERY Lab

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