フランスのAIスタートアップ「Earthcube」の次世代防衛テクノロジー

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フランス発のテクノロジー企業


Earthcubeのソフトウェアは、地理学的なインジケーターをデータベース化している。AIは特定の場所に関する複数レイヤーの情報をもとに、「画像フットプリント」を構築する。場所に関する情報は、座標以外にも衛星画像から得られたメタデータ、周辺の道路ネットワークの密度、積雪の状況などで構成される。その後、AIは複数の画像フットプリントを組み合わせて分析を行う。

「分析結果は、フットプリントに含まれるデータに依存する。データは複数のソースから収集するため、フォームは様々だ。我々のソリューションは、全地球をカバーする複数のベクトル・レイヤーの重ね合わせであり、我々は関心のある地域だけを切り取っている」とEarthcubeはブログ上で述べている。

Earthcubeは海外展開を強化しており、特に英国への進出に力を入れている。

フランスをテクノロジー分野のリーダーと考える人は多くないかもしれないが、アサシン・クリードを生み出したゲーム会社「ユービーアイソフト(Ubisoft)」や通信会社の「オレンジ(Orange)」、エネルギーIT大手の「シュナイダーエレクトリック(Schneider Electric)」などの多くの企業がフランス企業であることを忘れてはならない。

また、パラシュートや低温殺菌、鉛筆削りを発明したのもフランスだ。そもそも、イノベーションの担い手であるアントレプレナー(起業家)も、語源はフランス語なのだ。

編集=上田裕資

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