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フォーブス ジャパン編集部 編集者


組織にイノベーションを促すこと、しなやかな強靭性をもたらすことが、私たちのプログラムの目的です。私たちの問いとは、「何が求められているのか?」「変化や複雑性に対応できる有能なリーダーとは」「どのように組織全体の信頼を得るのか」「いかに人々にインスピレーションを与えるのか」ということです。それがなければ、人々に望ましい行動変容を促すことはできません。

これらを考えるために、リーダーたちにいくつかの鍵となるフレームワークを提供しますが、その1つがシステム思考です。私たちは今、システムのネットワーク、様々な相互関係の中で働いています。この人々や組織、グループのウェッブ(網)を理解し、いかに状況をズームイン、ズームアウトして全体を捉えるかが重要になります。

例えば、いかに事象の因果関係をマッピングするかなどのヒントを与えています。他にも、何が習慣を促すのか、悪意を持つとはどういうことか、それを和らげるにはどうすれば良いのか、など行動科学を学びます。最終的には、目的(Purpose)主導のリーダーになってもらうようにインスパイアします。目的によって決定を導くリーダーです。

組織カルチャーとは何か


私の考えでは、組織カルチャーとは、企業や組織の目的(Purpose)の現れだと思います。一度目的(Purpose)を設定すれば、チームはその目的のために束ねられます。顧客や利害関係者、株主、彼らすべてがこの目的に引き込まれ、一緒に非常にユニークな文化を形成します。組織が異なれば、文化も固有のものになります。例えば、Appleは消費者にとって最高品質の製品をつくることを使命、または目的としていますが、消費者もこれを理解して、他の製品ではなく、Apple製品を選びます。

あなたの会社や組織も例外ではありません。例えば、「完璧であること」「品質の良い製品を作ること」が目的のこともあれば、「イノベーションを起こすこと」が目的のこともあります。組織文化は一体誰がつくるのか。英語には「Emergence(創発性)」という言葉があります。誰かが強制的に、主導的につくるものではなく、強い「目的」があれば、その周辺に生まれるものだと思います。

例えば、Airbnbの「人々が、その土地に暮らすように旅をすることをサポートする」という目的はCEOとシニアチームの間で決められました。単に住居を交換するプラットフォームではない、「彼らが存在する理由」です。この目的に沿って、チームは動き、文化はつくられます。目的を忘れてしまえば、商品だけを見て、ただそれを売っているだけの会社になります。売るべきなのはアイデアです。そしてその会社が存在する理由を考えるべきです。文化はその後創発的に生まれ、社員やステークホルダー、消費者によってどんどん磨かれていくのだと思います。

編集=岩坪文子

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