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フォーブス ジャパン編集部 編集者


例えば、「この人は組織の悪口を言っている」や「あの人は新しい文化には属したくないようだ」ということを見たり聞いたりするとき、それは単に表層を見ているのに過ぎない、と理解することです。私たちは、氷山のさらに下に、深く潜っていく必要があります。深く潜れば、構造が見えてきます。物事が起こる傾向を理解することができます。それは単独に起こる事象ではなく、形式を持ったパターンなのです。

新しい文化の形成を阻害している構造的な問題は何なのか。そして、文化を正しい方向に促す構造とは何なのか。深層には、人々の精神モデルがあり、信念があり、マインドセットがあります。これらが傾向やパターンを規定するのです。見えている事象に反応するだけではなく、下へ下へ潜っていくことで本当の設計や変革ができるようになることは、組織文化を理解する上で非常に重要です。私は何度も繰り返しここに戻ってきて、自身に問いかけます。何が起こっているのか。なぜ起こっているのか。パターンは何か。何がそれを動かしているのか。より深く潜っていくのです。

「システム思考」とは


現代において、すべての企業が向き合わなくてはならないのは「複雑性」だと思います。状況や関係する構成要素の複雑さ、グローバルな役割分担と分散化などです。かつてとは隔世の感があるほど、いまや世界各地が異なる機能を担い、異なるチームが参加しているため、すべての人がステークホルダーなのです。

例えば新型コロナウイルスのパンデミックのような事象が起これば、組織の決定と変更に複雑性が増していきます。ミネルバ大学では企業だけではなく、NPOやNGO、政府と協力して、現代におけるリーダーシップとは何なのか、結果を出せる決定を生むための組織文化とはどのようなものなのか、を常に考えています。また、私たちが「心の習慣と基礎的な概念」と呼ぶ、リーダーにとっての知恵の源泉を育てることを使命としています。

編集=岩坪文子

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