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フォーブス ジャパン編集部 エディター

Growth Campの樫田光(左)と山代真啓(右)

「スタートアップは急成長を目的とした組織である」

シリコンバレーで最も著名なアクセラレータ「Yコンビネータ」の創始者であるポール・グレアムはスタートアップについて、このように定義した。短期間での急成長を目指すからこそ、多額の資金を調達し、多様な人材を採用する。2013年に創業し、わずか5年で東証マザーズに上場したスタートアップの雄・メルカリのように──。

成長を遂げていく過程で、何より重要になるのが“良い意思決定”をすることだ。適切なタイミングで、適切な施策を実施することで飛躍的な成長を遂げられる。例えば、前述のメルカリは、サービスを立ち上げて1年以内にCMを打ったことで「フリマアプリと言えばメルカリ」という認知を獲得。その後の成長に繋げていった。

しかしながら、“良い意思決定”をすることは難しい。大型の資金調達を実行し、大規模なマーケティング施策を打とうとしてもユーザーに価値を提供できるプロダクトになっていなければ意味がない。一方で、ユーザーに価値を提供できるプロダクトになっているにもかかわらず、価値を伝える努力をしなければ、非連続的な成長の機会を見出すことはできないだろう。

そうした中、元メルカリのメンバーが“サービスの成長”を支援するチーム「Growth Camp(グロースキャンプ)」を立ち上げた。このチームの仕掛け人はメルカリでData Analystチームの責任者を務めていた樫田光と、メルカリでMarketing & Growthチームの責任者を務めていた山代真啓の2人だ。

具体的には「グロース」と「意思決定のROI」をキーワードに、企業に置けるプロダクトの非連続的な成長にコミットしていくと語る。会社を立ち上げてまだ間もないが、すでにアーリーフェーズのスタートアップから、2桁億円を調達した勢いに乗っているミドル、ポストIPOのメガベンチャーなど幅広く複数のIT企業を支援している。

なぜ、元メルカリの2人はサービスの成長を支援するグロースチームを立ち上げることにしたのか。話を聞いていくと、「マーケティングとプロダクトの分断」「グロース人材の欠如」というサービスの成長戦略における日本国内の課題意識が見えてきた。

文=新國翔大 写真=小田駿一

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