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2020.07.22 06:30

「NASAの宇宙ポンチョ」が5日で完売、その成功の秘訣

Ethan Miller/Getty Images

ブランケット会社が製造したファッションコレクションが完売するのはそうそうあることではないが、それを実現したのが、カルト的な人気を誇るブランケットブランド「ランプル(Rumpl)」だ。オレゴン州ポートランドを拠点とするランプルは、米航空宇宙局(NASA)とコラボレートした最新のカプセルコレクションで大成功を収めた。

アポロ13号ミッションの50周年を記念してデザインされた、コレクター好みのNASAコレクションでは、ランプルの主力製品であるナノロフト(NanoLoft)パフィーブランケット、オリジナル・パフィーブランケット、ナノロフト(NanoLoft)パフィーポンチョを宇宙服風にアレンジした3つのデザインが提供されている。いずれも、コレクション販売開始から数日で完売した。

ランプルの人気を考えれば予想できたことかもしれないが、最初に売り切れた限定版のNASAブランケット(199ドル、約2万1300円)は、わずか24時間あまりで完売した。だが、ファッション界に旋風を巻き起こしたのは、249ドル(約2万6700円)のポンチョだ。このポンチョには新規の客が殺到し、わずか5日たらずで完売した。


NASAポンチョは、ランプルが開発したダウン代替製品の「ナノロフト(NanoLoft)」フィルと、100%リサイクルされた30デニールのリップストップ・ポリエステル素材でつくられており、ウェザープルーフながら着心地がいい。宇宙愛好家たちに飛ぶように売れたこのポンチョは、NASAの宇宙服を実用品にしただけでなく、ファッショナブルにも変貌させた。

ランプルのマーケティング担当ディレクターを務めるリズ・ウェルズ(Liz Wells)にコレクションの成功について聞いたところ、ウェルズはすぐに、このカプセルコレクションのそもそものはじまりが、商品化の許可を得るためにNASAに提出したちょっと気の利いたデザインセットにすぎなかったことを指摘した。

(パートナーシップというよりは、片想いの関係と言うほうがいいだろう)

だが、そのあとの展開は、ランプルの言葉を借りれば、歴史的なものになった。

「ランプルにとって、この手の限定コレクションは、新規客を引き寄せ、『コア』層にとどまらないオーディエンスの認知度を高めるうえで重要であることがわかっている」とウェルズは述べる。

「限定コレクションが、新規客の商品購入の入り口になるなら──そうしたコレクションはきわめて価値が大きい」
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翻訳=梅田智世/ガリレオ

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