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秋の大統領選挙への出馬を宣言したラッパーのカニエ・ウェストは7月19日、サウスカロライナ州で開催した初めての選挙集会で、彼のブランドであるYeezy(イージー)がGAPやアディダスと結んだ契約を破棄する可能性を示唆した。

これを受けてGAPの株価は7月20日、6%近い急落となった。

ウェストは選挙集会で様々なテーマについて語り、企業の取締役に黒人が少ないことを問題視した。さらに、GAPやアディダスが経営姿勢を改めない場合、これまで結んだディールから立ち去ると発言した。

GAPの株価は20日の株式市場で、12.64ドルで取引を開始したが、一時は11.92ドルまで下落した。同社の株価は6月26日、“Yeezy Gap”と呼ばれるコラボアイテムが2021年から発売開始になるとの報せを受けて、42%近い急騰になっていた。

新型コロナウイルスのパンデミックはGAPの事業に多大なダメージを与え、6月の四半期決算の際に同社は、世界の店舗の約90%を一時閉鎖すると発表した。同社のキャッシュフローは昨年末時点でマイナス1億3600万ドルだったが、6月上旬にはマイナス11億ドル(約1180億円)まで悪化していた。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)の報道によると、GAPはYeezy Gapブランドが2031年までに年間10億ドルの売上を生み出すことを期待しているという。

フォーブスの試算で13億ドルの保有資産を持つウェストは、10代の頃にシカゴのGAPで働いた経験があり、2015年のインタビューで「GAPのスティーブ・ジョブズになりたい」と話していた。

アディダスの株価は、GAPと比べるとわずかに下落したのみで、20日の市場で137.20ドルで取引を開始した後、136.99に下落していた。

サウスカロライナ州の選挙管理委員会はニューズウィークの取材に、ウェストが投票用紙に名前を載せるための登録期限までに、書類を提出していないと述べた。立候補者は各州の選挙管理委員会に書類を提出しなければならないが、ウェストは既に複数の州の締め切りを逃しており、先週になって初めてオクラホマ州に書類を提出し、秋の大統領選挙に独立候補として立候補する資格を得た。

一方、ピープル誌の報道によると、キム・カーダシアン・ウェストを含む家族らはウェストのメンタル面に懸念を抱いているという。ウェストとキム・カーダシアン・ウェストは過去に、彼が躁うつ病の診断を受けたことを話していた。

編集=上田裕資

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