重要なのは、これは、私自身にしか導き出せなかった結果だということです。「8時間神話」や、短時間睡眠をすすめる書籍、周囲の一般論などに振り回されていると、自分にもっとも適した睡眠時間には永遠にたどり着けません。
自分に合わない睡眠時間を無理に続けようとすると、かえって体調を崩す原因になりかねません。絶対的な睡眠時間を信じて探すことには、意味がないのです。
「健康で長生きするための睡眠」も覚えておく
なお、本書はあくまで、ビジネスパーソンのための「仕事のパフォーマンス」に特化した睡眠法を紹介していきます。「睡眠の質」の評価基準は「翌日の日中に眠くならないこと」です。この睡眠メモをつけてみると、4時間半睡眠でも、日中のパフォーマンスが下がらないことを発見する人もいるでしょう。ただし、「健康を維持する」という観点において、糖尿病や高血圧、うつ病などにかかる確率は、7〜8時間前後の睡眠をとっている人がもっとも少ないというデータがあります。病気のことに気を配る姿勢も、忘れないでいただきたいと思います。