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2020.07.21

【7月第3週資金調達まとめ】クラウド型の建設業者向け管理サービス運営、アンドパッドが40億円の調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、7月3週目の“注目のトピック“として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

アンドパッド


調達額:40億円
調達先:DNX Ventures / グロービス・キャピタル・パートナーズ

クラウド型建設プロジェクト管理アプリ「ANDPAD」を提供するスタートアップ。

同サービスは、現場の効率化から経営改善まで一元で管理することができるクラウド型建設プロジェクト管理サービスだ。国交省が運営するNETIS(新技術情報提供システム)にも登録されている。

深刻な人手不足が懸念される建設業界において、"建設現場をシンプルに楽しく"を目指し、特に民間の新築・リフォーム、商業建築などの施工現場で、スマートフォンアプリを中心に利用されている。

2020年5月には、導入企業数は2000社を突破し、シェアNo.1の施工管理アプリとなっている。

2020年7月にはグロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Venturesから約40億円の資金調達を実施。

人材採用、建設業のデジタル化推進を強化していく予定だ。

COUNTER WORKS


調達額:6億5000万円(融資含む)
調達先:東急不動産ホールディングス / 丸井グループ
融資先:日本政策金融公庫
備考:シリーズBラウンド / 東急不動産ホールディングスはTFHD Open Innovation Programを通じて出資

ポップアップストアのマーケットプレイス「SHOPCOUNTER」の企画・開発・運営を展開するスタートアップ。

FireworksでディレクターやEELineでアカウントプランナーとして活躍し、FreakOutではプラットフォームディベロプメントのディレクターを務めた三瓶直樹氏が2014年に設立。

「SHOPCOUNTER」はオンラインで簡単に店舗スペースを予約できる、短期貸し店舗やイベントスペースのオンラインシェアサービス。初期費用や礼金も必要なく、煩わしい事務作業もシンプルに、今までのお店づくりよりも驚くほど簡単にお店を立ち上げることができる。

これまでは実店舗を立ち上げることは多くの費用や時間がかかったが、同サービスは店舗立ち上げのハードルを大幅に下げた。

ポップアップストアや展示会を開くためのイベントスペースを簡単検索でき、不動産においての多額の初期費用や礼金や事務作業も一切必要のないため気軽に始めることが可能。

2017年10月にはクレディセゾングループのアトリウムと提携し、ポップアップストアや展示会向けのシェアリングスペースを原宿にオープン。同時に共同運営事業を始めると発表し、今後はアトリウムの運営ノウハウを活かし、空きスペース需要への対応を強化している。

2020年7月には、株式会社丸井グループ及び東急不動産ホールディングス株式会社が運営する”TFHD Open Innovation Program”を引受先とする第三者割当増資、株式会社日本政策金融公庫からの借入等により総額6.5億円の資金調達を実施した。

小売や商業施設のDX推進及びポップアップストア出店支援の展開の促進を図る予定だ。
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文=STARTUP DB

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