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本来であれば、今年の7月23日から8月8日までの間、日本は「東京オリンピック2020」に湧いている予定だった──。

政府、企業、そして観客はもちろんだが、この日を目標に日々トレーニングを重ねてきたアスリートたちの精神的、経済的ダメージは計り知れない。

「来年まで延期されたオリンピック、パラリンピック開催までの1年間を、少しでも有意義なものに変えられたら」という思いで、アメリカの民泊最大手「Airbnb(エアビーアンドビー)」がユニークな策に打って出た。



500円からできる、世界の一流アスリートとの交流


「Airbnb」は、IOC(国際オリンピック委員会)、IPC(国際パラリンピック委員会)と提携し、7月25日からの5日間、オリンピックやパラリンピックの選手がホストとなるオンライン体験プログラム「サマーフェスティバル」の提供をスタートする。

日本からは、自宅でのトレーニングの様子を配信する大坂なおみや八村塁、また、6月29日に現役引退を発表したトランポリンの外村哲也などが参加予定で、現状、世界から100名以上のアスリートが参加することが決定している。

このプログラムを率いる、体験部門責任者のキャサリン・パウエルがAirbnbに入社したのは、今年1月。

同社が2016年から提供していた、旅先でのローカルな体験を提案するサービスの強化のため、「ディズニー・パークス西部地域の社長」というポジションから参画を果たしたが、今回の「サマーフェスティバル」は、彼女が想定していたものではなかった。

キャサリンを筆頭に、体験部門に今後さらに注力をしようとした矢先に起きたのが、新型コロナウイルスの世界的な拡大だった。

4月からAirbnb内におけるオンライン体験をローンチしてからの日々を、キャサリンはこう振り返る。

「実際にAirbnbのホストたちと対面で会話をすることができなくなってから、彼ら、彼女らからオンラインでどのようなことができるか、どのようなチャレンジがしたいかというヒアリングをしました。

それから14日間で、合計65のオンライン体験を、その2カ月後には400のオンライン体験の提供を開始することができました。本日に至るまで、世界各国のホストたちに約2億円の利益をもたらすことができています」

文=守屋美佳 写真提供=Airbnb

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