コロナ後の時代の「いいビジョン」について話をしよう。
みんなで「これからの理想」を話そう。
人間は大いなる「探索者」といわれる。では、これから私たちはどのような姿勢で生きるのか。選択肢として、「これからの理想」をみんなで話すことを提案したい。新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、私たちは間違いなく、時代の大きな転換点に立っている。それは、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の2021年のテーマが、世界の社会経済システムを考え直す、「グレート・リセット」となったように、これまでを根底から覆すものになるだろう。一方で、格差をはじめとした、さまざまな「分断」を生んだ背景にある世界の社会課題は依然存在している。
では、どうするか。そんな新時代こそ、未来への理想を描き、社会実装する、それぞれ個人や組織の「新しいビジョン」が鍵を握ると考えている。そして、好きな本や音楽、美味しいコーヒーを探し、語り合い、楽しむように、一人ひとりがビジョンを探索し、楽しみながらビジョンについて語り合う。そんなことからはじめていけないか。オードリー・タンからはじまるこの特集もその趣旨だ。世界を新たに探索、創造するためのガイドブックとなり、一人ひとり、そしてみんなで未来を再構築することにつなげられたら。それが今回提示したい私たちの理想である。
オードリー・タン
欠陥は未来への招待状 みんな参加を実現した「楽しさの伝道師」孫泰蔵、入山章栄、佐宗邦威ら有識者10人が語る「いいビジョン」
サーキュラーエコノミー/佐宗邦威、アントレプレナー/孫泰蔵、大企業/入山章栄、テクノロジー/森旭彦、アート×サイエンス×テック/小川秀明、ゼブラ企業/田淵良敬・陶山祐司、フェムテック/AMINA、インパクト投資/工藤七子、クラウドファンディング/米良はるか
「僕らは世界をこう書き換える」Z世代ビジョンカタログ
経営者×若手研究者 「ビジョン」を語る
ロート製薬会長・山田邦雄×東京大学大学院・金森万里子
「人も動物も健康で幸せに暮らせる社会へ」米「Forbes」 米国最新経済リポート
「グレーター資本主義」とは何か?
ジャック・マー
いざ、慈善事業のヒーローへ<出典>
Forbes JAPAN 2020年8・9月号 「新しいビジョン」入門
2020年7月22日発売 980円