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(C) TuSimple

イリノイ州ライルに本拠を置くトラックとバスの大手商用車メーカー「ナビスター・インターナショナル(Navistar International Corporation)」は、自動運転関連のスタートアップ「TuSimple」と自動運転セミトレーラーを共同開発すると発表した。

ナビスターは、これを機にTuSimpleに出資する。TuSimpleは、米国で最大規模の自動運転セミトレーラーのフリートを運用するユニコーン企業だ。

ナビスターは2018年からTuSimpleと提携しているが、ナビスターのCEO、Persio Lisboaは、他社の技術も精査した上でTuSimpleをパートナーに選んだという。TuSimpleは、米国と中国で事業を展開している。両社は、人間のドライバーを必要としない自動運転レベル4のセミトレーラーを2024年までに市場に投入する予定だ。

「TuSimpleの技術は先進的であり、組織は成熟している。両社の開発チームには、優れたプロフェッショナルが揃っている」とLisboaは話す。

ナビスターは、TuSimpleへの出資額を明らかにしていない。Lisboaによると、プロジェクトが順調に進めば追加出資する可能性が高いという。TuSimpleは、これまでUPSやエヌビディア、中国のテック大手「Sina(新浪)」、香港のComposite Capitalなどから3億ドル(約320億円)を調達している。同社はシリーズEラウンドの準備を開始し、新たに2億5000万ドルを調達する予定だ。

競争の激しい自動運転トラック業界で、今回のような協業生産は初めての試みであり、両社にとって大きな前進となる。TuSimpleの競合にはウェイモや、「Embark」「Kodiak」「Ike」「Pony.ai」などのスタートアップがある。最近ではグーグルで自動運転車プロジェクトの責任者を務めたクリス・アームソンが設立した「オーロラ(Aurora)」も自動運転トラック市場に参入している。

10年前にグーグルが自動運転車の開発をスタートして以来、各メーカーはロボットタクシーや乗用車の開発に注力してきた。しかし、最近では多くのメーカーが物流向けトラックの方が商用化が早いと考え、参入が相次いでいる。

「重要なことは、今回開発される自動運転トラックが自動車メーカーの工場で製造されており、サービスや信頼性が自動車メーカーの水準であるということだ。これは、エンドユーザーにとって非常に重要なことだ」とTuSimpleの社長であるCheng Luは、サンディエゴにある同社の本社で語った。

編集=上田裕資

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