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人々の暮らしをデータから読み解いています

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新型コロナウイルスの感染拡大によって暮らしが激変する中で、ニッセイ基礎研究所では、消費行動や働き方、生活不安などの状況を把握し、ウィズコロナ・アフターコロナの行動を予測するために、20~60歳代の全国に住む男女約2000名を対象とする「新型コロナウイルスによる暮らしの変化に関する調査(1)」をインターネット調査にて、継続的に実施している。本稿では、別途、スマートフォン世代である15~19歳の男女420名を対象とする調査にて、設問を限定した形で回答を得た結果(2)を報告したい(3)

5月に緊急事態宣言が解除され、現在、学校等では分散登校や時差通学、オンライン授業などの工夫がなされているところだ。外出や行動が制限される中で、15~19歳は日常生活において、どのような行動が増え、どのような行動が減っているのだろうか。


1 初回は2020年6月26日~29日に実施。詳細はニッセイ基礎研究所「第1回新型コロナによる暮らしの変化に関する調査」(2020/7/6)調査結果概要を参照。
2 ニッセイ基礎研究所「第1回新型コロナによる暮らしの変化に関する調査~10代編」、調査時期は2020年7月3日、調査対象は全国に住む15~19歳の男女、LINEリサーチのモニターを利用、有効回答420。
3 本稿に続き、今後何回かに分けてレポートを発信予定。

メディア視聴行動~ネット動画やSNSなどのスマートフォンを利用して視聴するメディア利用が増加


1|全体~スマートフォン世代のデジタルネイティブはテレビよりもネット動画やSNSが増加


まず、メディア視聴行動について捉える。15~19 歳に対して、新型コロナ感染拡大前と比べて、メディア視聴行動で増えたものをたずねたところ、圧倒的に多いのは「Youtubeなどのネット動画を見る」(73.6%)であり、次いで、「SNSを見たり投稿する」(55.5%)、「テレビを見る」(51.0%)、「漫画を読む(電子書籍含む)」(32.9%)、「動画配信サービスで映画やドラマを見る」(32.6%)と続く(図表1)。

 図表1 15~19 歳のメディア視聴行動で増えたもの(複数選択)
15歳から19歳はネット動画をもっとも観る結果

 図表2 スマートフォン保有率(2019 年)


世代別スマホ保有率
(資料)総務省「2019 年通信利用動向調査」より作成

上位2つのネット動画やSNSは主にスマートフォンによる視聴と見られるが、これは、今の15~19歳がスマートフォン世代のデジタルネイティブであることが影響しているのだろう。

総務省「2019 年通信利用動向調査」によれば、15~19歳のスマートフォン保有率は89.1%であり、親世代の40~50 歳代をやや上回る(上図表2)。

30歳代のデジタルネイティブが同年代の頃には、現在ほどスマートフォンが普及しておらず、携帯電話やパソコンなどを用いたテキストベースのコミュニケーションが主であった。一方で、今の15~19歳では、端末もアプリケーションも格段に進化し、スマートフォンによる動画を用いたコミュニケーションが容易な環境となっている。よって、コロナ禍においても、テレビをはじめとした従来のマスメディアよりも、ネット動画やSNSといった主にスマートフォンを利用したメディア視聴の増加が目立つのだろう。

なお、同様に、メディア視聴行動で減ったものをたずねたところ、「特に減ったものはない」(69.0%)が圧倒的に多く、「テレビを見る」(10.2%)を除けば、いずれも5%未満である。

文=久我尚子(ニッセイ基礎研究所 主任研究員)

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