同番組についてスポティファイは、司会者のミシェルは「最も率直で思いやりのある、そしてプライベートな会話を通じて、恐れず弱さを認めたときに私たちに何ができるかを示してくれるでしょう」と説明。また、ミシェル自身は次のようにコメントしている。
「リスナーの皆さんが自分にとって最も大切な人たちとの新たな(そして難しくもある)会話を始めるきっかけになればと願っています」
「私たちは話し合うことによって、お互いをより深く理解し、相手に思いやりを持てるようになるのです」
ティーザー動画によると、番組ではミシェルが自身の最も親しい人たちと、「いまの自分をかたち作っている人との関係」について話し合う。動画のなかでミシェルはそうした会話について、「何より気に入っているのは、(新型コロナウイルスの)パンデミックであれ、米国全体が人種問題に向き合い始めたことであれ、私たちすべてが直面している話題や問題を取り上げているということです」と述べている。
ゲストに迎えるのは、ミシェルの母マリアン・ロビンソンや兄クレイグ・ロビンソンのほか、深夜番組の人気司会者コナン・オブライエン、オバマ政権で上級顧問を務めたバレリー・ジャレットと、同時期に司法長官だったエリック・ホルダーの妻で、医師のシャロン・マローン、ジャーナリストのミシェル・ノリスなど。
ミシェルはツイッターでも、「今年は大変な年になりました。このポッドキャスト番組が、私たちがいま経験していることについてより深く知り、愛する人たちとの新たな会話を始めることに役立てばと願っています」とコメントしている。
退任後も夫婦で活躍
ホワイトハウスを離れた翌年の2018年、ミシェルは回想録「Becoming(ビカミング)」(日本語版タイトルは「マイ・ストーリー」)を出版。出版元のペンギン・ランダム・ハウスによれば、同書の販売部数は世界全体で1150万部を超えており、「史上最も売れた回顧録」となる可能性があるという。
オバマ夫妻が設立したHigher Ground Productions(ハイアー・グラウンド・プロダクションズ)は、映画やテレビ番組などのコンテンツを制作。2018年にネットフリックスと複数年契約を締結し、翌年にはポッドキャスト番組の制作でスポティファイと契約した。
ハイアー・グラウンドはネットフリックスとの提携により初めて手掛けた映画「アメリカン・ファクトリー(American Factory)」を2019年に公開。同作はアカデミー賞「長編ドキュメンタリー賞」を受賞している。
また、ネットフリックスは今年、回想録の発売に伴いミシェルが行った「ブックツアー」を追ったドキュメンタリー番組(書籍と同名)の配信を開始した。