価格競争に巻き込まれない
ボンチョンは決して安い店ではない。シカゴの店舗のメニューを確認すると、10ピースのチキンウイングは13.45ドルで、8個入りの餃子セットが11.45ドル、メインディッシュのフライドライスの価格も11.45ドルだ。さらに、ビビンバは13.45ドルとなっている。
韓国料理にうるさい人は、キムチは無料で出すべきだというが、ボンチョンでは1皿3.25ドルで提供中だ。また、大根の漬物も2ドルする。
ベッカーによるとパンデミック前の平均的な支払額は31ドル程度だったという。しかし、現在はそこからさらに5ドルから10ドル程度伸びたという。これは家族と自宅で食事を楽しむ人々が、少し余分に注文するからだと彼は推測している。
デッカーは現在、持ち帰りとデリバリーに特化した新メニューを完成させようとしている。彼は今、ボンチョンがパンデミック後の停滞期を抜け出し、新たな成長に向けて飛躍を始めたことに自信を深めている。
「このような厳しい状況の中では、事業の本質が問われるし、生き残りをかけた競争が始まっている。素早く適応できた者だけが次のチャンスをつかむ」