「イノベーションの分野で人材に不足はありませんが、デジタルデバイドは、テクノロジー、起業家、そして、技術事業の運営に必要不可欠な熟練労働者との間にある断絶を泥沼化させてしまいます。現代の企業で働くにあたって、学位の取得はもはや必須ではありません。サブサハラアフリカの高等教育機関は、インダストリー4.0の破壊的な潜在力に対して備えることができ、創造的破壊に関わり続けられる若者たちを育てることができるよう、自らを再設計する必要があるでしょう」
—リアーン・ボスマ
民間部門にも、技術部門の即戦力となるスキルに不可欠な包括的なカリキュラムの設計に参入する、またはそれを設計する教育者を支援するチャンスがあります。今年3月、ジンディは、アフリカ全土の70以上の大学の1000名を超える学生をそのプラットフォームに結集させ、さまざまな機械学習の課題において競わせる、初の汎アフリカ大学間ハッカソン(UmojaHackAfrica)を開催しました。
大学での従来の学習を強化することを目指した、民間の学術機関との共同モデルの導入も非常に有益です。これは、市場における実際のクライアント向けの実社会のデータサイエンスによる問題解決を取り入れています。学習の分散化とオンライン化が進むであろうポストコロナの世界では、このようなパートナーシップがますます重要となっていくでしょう。
従来の教育機関にも、利用可能なオープンソースコンテンツを活用するというチャンスがあります。例えば、世界経済フォーラムの第四次産業革命センターは、当フォーラムの相互作用、洞察、影響のためのグローバルプラットホームを活用し、新興技術に関するオープンソースのフレームワークやコンテンツの開発と共有をしています。2020年4月、当フォーラムは「ブロックチェーン・デプロイメント・ツールキット」を発表しました。このツールキットは、ブロックチェーン技術の展開におけるグローバルなベストプラクティスを提供します。ツールキットを構成する14のモジュールは、ブロックチェーン展開のための最も重要なトピックのいくつかをカバーしており、教育者が利用できるリソースの例も含まれています。
*本記事は、メール&ガーディアンに掲載された記事の和訳を転載したものです。
(世界経済フォーラムのAgendaから転載)
連載:世界が直面する課題の解決方法
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