感情表現を担うのは「目もと」 マスク時代のアイメイクのコツ

Victoria Chudinova/Shutterstock.com


思ったより厚く濃く見えやすい


目もとでは、色も重要な要素となります。今年はこの時代に合わせたかのように、実に色とりどりのアイカラーが発売されています。数年前からファッションや美容の世界でキーワードとして挙げられる「PLAYFUL」そのものの色で、見ているだけでワクワクします。

なかでもイエロー系やオレンジ系、また大地を思わせる優しくパワフルなレッド系は、目もとに明るさと気持ち良い印象を与えてくれます。また、暑い夏に涼しげな心地よさを与えてくれる、静かな煌めきのラメやパールを下まぶた全体に細く、または、まぶたの中央のみに丸く、さりげなく取り入れるのも素敵です。

ジバンシイ/ル・ヌフ・ジバンシイ No.05

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いま欲しい物色と質感全部入りのアイシャドウパレット。肌に吸い付くような滑らかなフィット感で、1日中美しく発色し、ワンカラーでも、グラデーションでも、ミックスでも、個性に寄り添いつつ、幅広く存分に楽しめます。7600円(税抜)

最後に、目もとのメイクテクニックを紹介しましょう。先ほども述べたように、マスクをしていると目もとに相手の視線が集中するので、他のパーツとのバランスが取れないぶん、印象はとても濃くなります。思ったよりメイクが厚く、濃く見えやすいのです。

例えば、明るめの色でアイホールを淡く染め、ワクワクする色のアイラインで細く描き、下瞼に細く、軽く、煌めきをひと差しするといったように、アイカラーは淡めに、ポイントをアイラインに集約するなど、目もとで強弱をつけ、バランスを取るのがいいでしょう。

また、このマスク時代を逆手にとって、思い切ってミステリアスの方向に舵を切れば、1点豪華主義の眼差し美人にもなれます。深い色味のアイラインやアイカラーでぐるりと目を囲むように描き、ビューラーでカールしたまつ毛にマスカラをしっかり重ねて立体感を出して、瞳の存在感を強調します。

いまの時代の気分を考慮すると、孤高の黒というより、ダークブルーやダークグリーンなど、深い味わいがありつつも、柔らかな印象に仕上げたほうが、美しさと好感のどちらも得られると思います。

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マット、サテン、パーリー、メタル、グリッター、ハイライターの6種類のエフェクトとランウェイのルックからインスパイアされたこれまでにないカラーハーモニーによる美しい仕上がりで、目元を最大限に際立たせます。7600円(税抜)

マスク時代のいまだからこそ、それにマッチした新しい視点から、巧みにポイントをついたアイメイクで目もとの表現力をアップして、生き生きとしたコミュニケーションに繋げましょう。

連載:0.2秒で人の心を掴む「印象力」
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文=岡田いずみ

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