感情表現を担うのは「目もと」 マスク時代のアイメイクのコツ

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夏でも涼しいマスクが発売されて、大きな反響を集めましたが、マスクありきのこの時代に、求められる顔や効果的なメイクとはどんなものでしょうか。

まず現状として、顔の半分はマスクに覆われ、表情でのコミュニケーションは半減されています。

例えば、楽しそうな印象が伝わる笑顔は、口や頬の動きによって判断していました。特に欧米では口もとを見て表情を読み取るようですが、いまはそれも受け取れないので、相手の感情がわかりにくい状態にあると思われます。

また、マスクで声もくぐもってしまうので、そのぶん相手に自分の気持ちをしっかり届けようと意識しないと、思った以上に伝わっていないことも。

健康的で信頼できる雰囲気を伝える


そんなマスクが必需品の時代に、感情表現を一手に担うのは目もとになります。

昔から「目は口ほどに物を言う」と言いますが、実際のメイクにおいても、目はとても重要なパーツです。

まずは、瞳。顔のなかで最も輝きを放ち、人の目を惹きつけます。そして、瞬きや流し目など目が動くことにより、注目を集めます。キョロキョロしていたり、じっと見つめていたりすると、瞳の動きだけでその人の心が透けて感じられます。

眉やまつ毛などは、他のパーツとはまるで違う素材感があり、立体的にも見え、自ずと目が引きつけられます。

そして、まぶた。とても面白い部分で、複雑な立体に囲まれた開けた広場のようで、抜け感が出しやすい。また、瞬きするときにだけ見える箇所に色や輝きを乗せておくと、サブリミナル効果で、魔法のように美しさを表現することができます。

アイメイクではこれらの要素をよく理解して、際立たせ、効果を最大限に引き出すことが重要です。この時代に、はじめましてと挨拶することを考えてみると、メイクに求められることもわかると思います。

マスクで相手が表情を読めないときには、普段通りにしているつもりでも、どこか不穏な感じになりやすいので、まずは健康的で、明るく、信頼できる雰囲気がメイクで伝われば良いと思います。

目もとは、クマやたるみなどが見えやすく、健康のバロメーターにもなりやすい場所なのですが、マスクによってそれがさらに強調されてしまいます。そこで、美容液成分の高いコンシーラーなどでそれらのトラブルを消して、ヘルシーに整えるのがいいでしょう。

ラ・プレリー/SC パーフェクト コンシーラー

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乾燥スポットの目周りをしっかりトリートメントしつつ、クマなどの色ムラを適度なカバー力とツヤ感で肌に馴染み、その状態を長時間キープしてくれます。コンシーラーに望む効果をバランスよく叶えた逸品です。1万9700円(税抜)
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文=岡田いずみ

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