ツイッター大規模攻撃に関わった「犯行グループ」の証言

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「個人による犯行」という見方


Motherboardはまた、取材に応じたグループが使用したと主張するツールのスクリーンショットを掲載した。そのツール上ではアカウントの詳細が把握可能で、アカウントの保護状況や認証のステータス、投稿がサーチやトレンドに表示されるかどうかなどが確認できる仕様になっていた。

攻撃の背後に誰がいるのかは不明だが、ニューヨーク・タイムズ(NYT)の取材に応じた米国の諜報機関の職員は、政府ではなく個人による犯行である可能性が高いと指摘した。

「仮に特定の政府よる攻撃であったならば、株式市場に大混乱をもたらす投稿を行う。もしくは、ジョー・バイデンのような人物に政治的な発言を行わせたはずだ」と、その職員は指摘した。

ツイッターCEOのジャック・ドーシーは15日夜の投稿で、「ツイッターにとって厳しい一日だった。私たち全員がこの件で苦痛を味わっている。状況の精査を進め、何が起こったのかをより正確に把握できた段階で情報を開示する」と述べた。

ドーシーの投稿を受けて、様々な声がツイッター上に投稿された。共和党のジョシュ・ホーリー議員はドーシーに、トランプ大統領のアカウントは無事だったのかを尋ね、連邦政府の捜査に協力するよう求めた。

トランプのアカウントは以前に発生した事件を受けて、特別なセキュリティ体制で守られている。2017年11月にツイッター社員が、彼のアカウントを削除する事件が起きていた。トランプが“ならず者”と呼ぶその社員は顧客サポートの担当で、その日が最終出社日だった。

事件に気づいたツイッターはその後、トランプのアカウントを復活させていた。

編集=上田裕資

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