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ヘンリック・フィスカー(Photo by Bill Pugliano / Getty Images)

著名カーデザイナーのヘンリック・フィスカーは、3度目の大きなチャレンジに挑もうとしている。フィスカーが設立したロサンゼルス本拠のEV(電気自動車)のスタートアップ「Fisker」は年内にニューヨーク市場に上場する計画だ。

Fiskerと、大手プライベート・エクイティ・ファンドであるApollo Global Management傘下の特別買収目的会社「Spartan Energy Acquisition Corp」は7月13日、両社が合併し、年内に上場すると発表した。

両社によると、合併によりFiskerの時価総額は29億ドル(約3100億円)に達する見込みだ。Fiskerは、先週5000万ドルの調達を発表したばかりで、累計調達額は10億ドルに達する。

「生産開始までに必要な資金を潤沢に確保した。我々は非常にユニークなビジネスモデルを持っており、普通の自動車メーカーとは違う。Fiskerはデジタル自動車メーカーであり、全く新しい手法で生産を行っていく」とフィスカーはフォーブスの取材に語った。

「我々は、テスラの様な垂直統合モデルではない」と語る彼は、創業当初のテスラにデザイナーとして関わっていた。

Fiskerは、今年1月のCESで、新型SUV「オーシャン(Ocean)」を発表した。鉄やプラスチックなどのリサイクル素材を用いたオーシャンの車両価格は3万7499ドルだが、月額379ドルのリース限定での提供を予定している。

同社は、モーターやバッテリーなどを自動車メーカーから調達し、車両の製造も既存の自動車工場にアウトソースする計画だ。Fiskerがユニークな点は他にもある。それは、フィスカーを除く5人のデザイナーが全て女性であることだ。

現状、テスラ以外のEVメーカーの販売台数は低調だが、各国の政府がガソリン車の排除を推進する中で、市場が大きく拡大することが予想されている。GMやフォルクスワーゲン、日産、ホンダ、ボルボなどの大手自動車メーカーは、全てEV車の導入を進めており、将来的にFiskerとパートナーシップを締結する可能性がある。

編集=上田裕資

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