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グローバル女子大学院生が見る「世界の20代のトレンド」

美しさも多様性の時代になってきた。筆者が海外で出会った若者の美意識とは(Shutterstock)

コロナウイルスが蔓延して以来、「コロナ太り」という言葉が流行するほど、多くの人が外出自粛による運動不足を懸念している。普段あまり積極的に運動をしない人たちもランニングや散歩に出かけるなど、世界中が改めて健康や体について考えるきっかけになったようだ。

近年は、ダイエットや体型についての話題は、かつてよりもセンシティブなものになったのではないだろうか。数年前に、フランスで痩せすぎモデルの起用にまつわる議論が巻き起こり、若い人たちを拒食症の危険から守るための規制が法制化されるなど、海外で少しずつ「美しい体」の概念が変わりはじめた出来事があった。先月、アメリカの歌手リゾ(Lizzo)も、自身のSNSを通して、体型の自由について強く訴え、大きな反響を呼んだ。

筆者も、海外の街で道ゆく人を気にしてみたり、自身が通うスペインのビジネススクールの学生と交流したり、あらゆる女性たちをしばしば観察してみた。ほとんどの女性が少なくとも体型について大きな悩みを抱えておらず、それぞれが持つ体に自信を持ち、オシャレを楽しんでいるように見えた。大胆で軽やかに人生を謳歌しているようだが、実はその裏には彼女たちなりの葛藤や、強い美の概念があった。彼女たちと生活を共にして見えた現代女性の美しさの理由について考察していく。

偏ったダイエットは過去の産物?


驚くことに、ダイエットするために特別な食品を購入したり、偏った食事をしている外国人の女性をこれまで一度も見たことがない。筆者は韓国、イギリス、スペインで約2年半、多国籍な学生たちとシェアハウスや寮で共同生活をしていた経験があり、海外の若者の私生活を間近で見てきた。特にバルセロナで、同年代のヨーロッパと南米の女性達とシェアハウスをしていた頃は、彼女達の食生活がいつも興味深かった。

一緒に暮らしていた20代の女性は、太っている印象はなく、たまにモデルのようにしなやかな人もいた。入居した日から、彼女たちが食事をするたびに、どのようなものをどれくらい取り入れているか注意深く見てきた。そこでいくつかわかったことがあった。

まず、食事に無駄がほとんどない。ヨーロッパの女性達の美肌の考察でもあったように、彼女たちの食生活は、加工食品が少なく、自炊をすることが多く栄養バランスが比較的とれている。朝はシリアルとコーヒー、昼はサンドイッチやトルティーヤ、夜は肉やチーズ、野菜や豆類、パスタなどを食べていた。夕飯の時間は8時半から9時と遅めだが、昼夜問わず毎食決まった時間に食事をとっている。トータル的な栄養バランスが取れているほか、間食も少ない。お酒も多くて週に3回、基本は2回ほどだった。

「夏が来るから痩せなきゃ!」や「当分パスタを控えなきゃ」という会話はよく耳にしたが、いずれも積極的にジムに通い、運動もする前提での発言だったように思われる。日本で流行した「炭水化物抜きダイエット」や「糖質ゼロダイエット」など、偏った食生活を伴う短期的な減量をしていた女性は、今のところまだ出会っていない。

文=裵麗善/Ryoseon Bae

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