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2020.07.15 12:00

オランダ、民間保険会社が「コロナによる病院の損失」を補填

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オランダの医療システムは、単一支払者制ではなく、ハイブリッド型の複数支払者制であり、医療制度のさまざまな側面で政府が規制を行っている。たとえば、医療の優先順位の設定や、基本的な健康保険パッケージの決定、地域別保険料率、患者のアクセスや医療の質、医療費の監視などにおいて、政府が規制を行っている。
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再保険者としての役割を除けば、政府は保険業務のほとんどを民間保険会社に任せている。そのため、保険会社は医療制度において重要な役割を果たしている。

オランダのすべての居住者には、民間保険会社の健康保険への加入が義務づけられている。保険会社は申請者全員を受け入れ、保険給付パッケージの価格設定には、年齢調整済みの地域別保険料率を採用しなければならない。

今回の協定の基本的な考えは、2020年のコストと売り上げに関するかぎり、病院は、新型コロナウイルスによって被った損失をなかったことにできる、というものだ。見送られた医療処置について、保険会社が病院に支払いを行う際の金額は、新型コロナウイルスの感染拡大によって病院の収入が20%減少するとの推定に基づいて算出される。さらに各病院は、新型コロナウイルス感染症の症例数に基づき、同感染症に特化した特別医療費の支払を保険会社から受けられる。
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この協定は「病院と被保険者の利益に貢献する」ものだと、民間保険各社は主張している。病院の存続を可能にするために、実際には実施されなかった処置に対して医療費の支払いを行うというのは、確かにユニークな試みだ。これは言うなれば、医療制度のすべてのステークホルダーの利益にかなうよう、連帯の精神を実践し、必要な部分に資金を回す方策なのだ。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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