墜落事故から半年 コービー・ブライアントの「無敵のメンタル」に学ぶ

コービー・ブライアント(Getty Images)

「こんな悲劇にあい、悲しみの時を過ごしながら感じている痛みを表せる言葉はない。俺の相棒、愛しているよ。寂しいじゃないか」

レイカーズ時代、コービーの最大のライバルであり、犬猿の仲だったシャキール・オニールがコービーの告別式で送った言葉に、人々は驚いた。

今年1月26日(現地時間)、ロサンゼルス郊外で起きたヘリコプターの墜落事故により、一緒に搭乗していた次女のジアナ(享年13)と共に亡くなった、元プロバスケットボール選手のコービー・ブライアント(享年41)。事故から半年以上たった今もなお、ショックを抱えるファンは多い。

コービーは、NBA史上最年少でオールスターに選出され、以降、歴代通算4位となる33643得点を出すなど、まさにNBAのレジェンドだった。一方で、誰よりも負けず嫌いで絶対的な自信を持ち、汚い言葉を吐いたり、激怒している姿を目にすることも多かった。しかし、強烈な性格だったにもかかわらず、彼は多くの人から愛され、尊敬されていた。

なぜコービーは、英雄となり、周囲から愛される存在となったのだろうか?

彼が事あるごとに口にしていた「マンバメンタリティ」に、なにか秘密があるのか──。

コービーのドラマのような人生の軌跡から、成功するために必要なマンバメンタリティの極意を探る。

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「伝説」の始まり


マイケル・ジョーダンと並ぶNBAのレジェンドとして周知されるコービー・ブライアント。しかし、ドラフト候補生時代は特別評価の高い選手というわけではなかった。NBAドラフトではシャーロット・ホーネッツが全体13位でコービーを指名したが、「レイカーズに入団できなかったら他に入る気はない」とコービーが譲らなかったため、彼はレイカーズへトレードされた。思えば、このときからコービーの強固な精神力は出来上がっていた。

レイカーズで2年目を迎えたコービーはまだベンチだったにもかかわらず、ファン投票によりNBA史上最年少でオールスターの先発に抜擢された。控えの選手がオールスターの先発に選ばれるのは、後にも先にもコービーだけである。
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文=長谷川 寧々

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