キャリア・教育

2022.11.28 08:00

グーグルに学ぶ、勤勉な人ほど生産性が低いワケ

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「 締め切りタイム」をつくる


では、いつやめればいいのか?
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すべてのメールに返信し(あり得ない)、すべての仕事を終わらせる(夢でも見てなさい)のはあきらめて、自分のゴールを決めておこう。スプリントでは、17時を「カットオフ・タイム」(締め切り)にした。

ハイライト(その日の最も大事な仕事。『時間術大全』参照)を基準にしてもいい。カットオフ・タイムが近づいたら、ハイライトに取り組めたかどうかを考える。取り組めたなら、その日、いちばん大事な仕事のための時間をつくれたことに満足しながら仕事を終えられる。達成度やかけた時間に関係なく、喜びと達成感、充実感を味わいながら1日を振り返ることができる。

ハイライトに取り組めなかった場合は、きっと予期しない超重要プロジェクトに時間をとられたんだろう(そう望みたい)。その場合も、急を要する重要な仕事をしたという満足感を味わうことができるはずだ。よくやった! 受信箱のことは忘れて、その日はおしまいにしよう。
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僕らは何者で、これはいかなる本か?


僕らはジェイクとJZだ。イーロン・マスクのようなロケット開発をしている大富豪でもないし、ティム・フェリスのようなハンサムな教養人でも、シェリル・サンドバーグのような天才的経営者でもない。

時間管理法の本といえば超人が書くものか、超人について書かれたものと決まっているが、この本には超人はいっさい登場しない。僕らは読者のみなさんと同じ、ストレスにやられたり気が散ったりする、あやまちを犯しがちなふつうの人間だ。

僕らがちょっと変わった視点をもっているのは、長年テクノロジー業界でGmailやYouTube、グーグル・ハングアウトなどのプロダクトの構築に関わってきたプロダクトデザイナーだからだ。

僕らはデザイナーとして、抽象的なアイデア(「メールが自動的に振り分けられたらよくないか?」など)を現実世界の解決策(Gmailのプライオリティボックスなど)に変える仕事をしてきた。そのために、テクノロジーが生活のなかでどういう位置づけにあり、生活をどう変えているのかを理解する必要があった。

この経験をとおして、スマホやラップトップ、テレビなどにあふれている便利なサービスはなぜこんなに魅力的なのか、こうしたテクノロジーに主導権を奪われないようにするにはどうしたらいいかについて、僕らなりの考えをもつようになった。


※本稿は「ダイヤモンド・オンライン」からの転載である。

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