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OPPOのエンジニア Jeff Zhang(Photo by Ben Sin)

中国のOPPOが特許を取得したスマホ向けの65Wの急速充電テクノロジーは、競合を大幅に上回るスピードでの充電を可能にする。筆者が先日、同社のスマホ「OPPO Reno Ace」でテストしてみたところ、残りの充電容量が10%台の4000mAhのバッテリーをわずか10分で48%まで充電することが可能だった。

比較のために、同程度のバッテリー容量を持つiPhone 11 Proを付属のチャージャーで充電したところ、10分間で到達したのはわずか13%だった。サムスンやシャオミ、ファーウェイなどの急速充電器を用いても、OPPOの65W急速充電のスピードにはかなわない。

OPPOは他メーカーの逆の発想によってこの機能を実現したという。競合メーカーらが、電流を送るための電圧を優先するのに対し、OPPOの場合は電流を重視しているのだという。


OPPOの65W急速充電器(Photo by Ben Sin)

筆者が取材したOPPOのエンジニアのJeff Zhangは、2018年にこのテクノロジーを開発したが、彼はその当時から今後のゲームの流れを変えるテクノロジーに取り組んできたという。その技術はさらに完成度を高め、OPPOは間もなく125Wの充電テクノロジーを披露しようとしている。

OPPOは7月15日に他の全ての競合を上回る速度で充電が可能な、ワイヤレス充電テクノロジーの公開を予定しており、詳細はその際に明らかになるが、ここでは手短にその内容を紹介しておきたい。

バッテリーには安全対策として、容量が100%に近づくと充電速度を落とす機能が実装されているため、全てのプロセスを125Wで充電できる訳ではない。ただし、容量が20%から80%の範囲では、最大限の速度でのチャージを行うことが可能だ。

OPPOのZhangは、同社の端末のバッテリーを2つのセルに区分することにより、充電速度の制限の回避に成功したという。筆者の計算が正しいのであれば、125Wの急速充電チャージャーを用いれば、各社のフラッグシップ端末をわずか15分で0%から100%までチャージすることが可能だ。

より現実的なシナリオとしては、昼間の間に一度、追加のチャージを行うことで、朝までバッテリーを持たせることが可能になる。例えば充電の残りが40%の端末をプラグに挿して、2分間待てば、70%かそれ以上まで残量を伸ばすことが可能になる。

OPPOが7月15日の発表会で、新端末をアナウンスする可能性は低い。同社はこれまで、新たな先端的テクノロジーを発表した数カ月後に、その技術を搭載したデバイスを発表している。しかし、中国企業であるOPPOの進化のスピードは非常に速いため、同社のフラッグシップ端末が125Wの急速充電に対応するのは今年中、もしくは2021年の初旬になりそうだ。

編集=上田裕資

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