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私たちは、ペットや家畜から感染することを心配すべきだろうか? そうかもしれない。世界での感染者数は1000万人を超え、感染者のそれぞれが動物への感染源となり得る。ウイルスが他の動物から人間に伝染することは分かっており、SARSや新型コロナウイルス感染症はどちらもこのようにして始まったと考えられている。

MERSに関しては、初めて症例が報告されるようになってから8年たった今でもラクダから人間への感染が続いている。MERSウイルスの人から人への感染速度は緩やかで、その点は幸運だ。

新型コロナウイルスが、病原体保有動物から人間へ感染するリスクを見積もるには、現時点では分からないことが多過ぎる。人間から他の動物への感染効率は犬や猫では低いように見えるが、他は分かっていない。ミンクの動物間感染効率が非常に高い可能性があることは分かっているが、他の動物の間の感染効率については分からない。

感染経路についても、空気感染なのか、口腔や排せつ物を通したものなのか、汚染された水によるものなのか、それともこれら全てなのかは不明だ。私たちはいまだに、ウイルスに感染し、その後人間にウイルスを戻すことができる動物の種類を理解しているところなのだ。

明確なことは、新型コロナウイルスは現実的に、ペットや家畜、私たちの周囲に住む野生化した動物の間で深い病原巣を確立する可能性があることだ。今こそ動物間で詳細な監視を始め、感染の証拠を探すべきだ。また人間だけでなく、ペットや家畜も潜在的な危険として考え慎重になるべきときかもしれない。

翻訳・編集=出田静

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