Photo by Asanka Ratnayake/Getty Images

新型コロナウイルスの感染者数が全米で、そして全世界で増え続けているいま、将来に関するさまざまな疑問がわきあがっている。ワクチンはいつ開発されるのか? 今後、ロックダウンはあるのか? もっと多くの、さまざまな形で検査を受けられるようになるのか?

検査をめぐる最後の疑問はとりわけ重要だ。というのも、本当の意味で日常に戻るためには、人口全体にわたる大量検査と、的を絞った隔離が必要だと、医療専門家がたびたび強調しているからだ。とはいえ、家の外に出るとウイルスにさらされるおそれがあることを考えれば、多くの人にとって、ドライブスルー検査施設や診療所へ行って新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査を受けるのは、大きな不安の源になるかもしれない。そのため医療業界の主要企業は、この問題の直接的な解決策として、自宅で新型コロナウイルス感染を検査する方法の開発に取り組んでいる。

最近、この分野でひとつの進展をもたらしたのが、最大級の医療保険サービス会社であるヒューマナ(Humana)だ。同社は6月30日付けのプレスリリースで、臨床検査会社ラボコープ(LabCorp)と提携して、保険加入者が自宅で検体を採取するキットを利用できるようにすると発表した。

ラボコープのポータルでこの採取キットを入手するプロセスは、ごく簡単なようだ。利用者はまず、適格性に関する調査を受ける。適格だと判断されれば、検体採取方法の説明書とともに、キットが自宅に送られてくる。検体を採取したら、郵便で試験所へ返送する。最終的な検査結果は、自宅でくつろぎながらオンラインで確認できる。

ラボコープのポータルでは、このサービスに「初期費用はかからない」と謳われている。それどころか、こう書かれている。「この検査に関する保険金は、当社が(保険会社に)請求します。保険がない場合にも、公的資金を通じて当社が対応します」

ヒューマナのプレスリリースのなかで、ラボコープ・ダイアグノスティクス(LabCorp Diagnostics)の最高医療責任者兼プレジデントを務めるブライアン・キャヴニー(Brian Caveney)医学博士は、この事業全体に関して次のように述べている。「当社の自宅検体採取キットは、食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可(EUA)を受けた最初のキットであり、必要とする人により簡単に、より速く、より便利に検査を提供するための当社の取り組みの一例だ」

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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