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Zoox CEO アイシャ・エバンス(Steve Jennings/Getty Images for TechCrunch)

巨大な破壊的創造者として知られるアマゾンが、その手腕を自動運転分野でも発揮し、「Zoox(ズークス)」を12億ドル(約1283億円)で買収した。今後は、アイシャ・エバンス(Aicha Evans)最高経営責任者(CEO)が率いるZooxと協力して完全自動運転のタクシー開発に取り組み、ライバルであるアルファベット傘下のウェイモ(Waymo)と競合していく計画だ。

eコマース最大手アマゾンは今後、競争が激化する自動運転業界において、エバンスに指揮をとらせて道を切り開いていくことになるが、新たな業界で優位に立てる見込みはあるのだろうか。

知っておくべき背景


ビジネスニュースサイト「カルチャーバンクス(CultureBanx)」は、2019年2月にZooxのCEOに就任していたエバンスが、今後も現在の地位にとどまるとしている。Zooxはアマゾンにとって、自動運転分野での投資としては最も高額だ。調査会社ディールロジック(Dealogic)によると、アマゾンが2009年に12億ドルで買収した靴のネット販売ザッポス(Zappos)と並ぶ、2番目の大型買収となる。最高額は、2017年に買収したホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)で、137億ドルだった。

アマゾンはZooxを、かなり妥当な金額で獲得したと言える。創業6年目のZooxは2018年に評価額が32億ドルを超えていたからだ。とはいえZooxは、自動運転車の開発を目指すなかで、経営幹部の離職で苦労していると英フィナンシャル・タイムズ(FT)は報じている。Zooxは創業以来、合計で10億ドル近い資金を調達している。

エバンスCEOは今回の買収によって、Zooxが可能性を最大限に発揮できるようになると予見している。エバンスはZooxの声明で、「アマゾンによる買収で、Zooxが自動運転業界に及ぼす影響は確かなものとなる。(中略)私たちはいまや、完全な自動運転の未来を実現するうえでさらに大きな機会を手にした」と述べた。

Zooxも多くの企業と同様、新型コロナウイルスのパンデミックのあおりを受けて苦戦を強いられ、5月から買収先を探していた。同社は買収前から、自動運転タクシーの試験プログラム開始を予定していた。同社はこれまで、排出量ゼロの自動運転ライドシェア専用車両と、エンドツーエンドのソフトウェアスタックの開発に取り組んできた。

エバンスはZooxのCEOに就任する前、テック企業インテルに12年間在籍し、最高戦略責任者(CSO)を務めてきた。大きな転換期にある企業を率いるのはこれが初めてというわけではない。今後は、アマゾンのために自身の豊富な手腕を発揮し、Zooxを大幅なコスト削減可能な状態に持っていく必要があるだろう。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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