コミュニケーションのさらなる拡がりのために
現在、イヌパシーは北米展開に向けて準備を進めている。山入端によればアメリカでは犬と猫を合わせると1億4千万頭が飼育されているそうだ。日本では犬と猫を合わせて2千万頭ほどなので、アメリカの市場規模は日本の7倍もある。
また、アメリカの人々の「感情」に対する捉え方も日本とは大きくことなるという。イヌパシーのユーザーインタビューでは、アメリカの人はHappyなどのポジティブな感情をすごく前向きに捉えるそうだ。「アメリカの人は幸せであることが人生においてとても重要だと考えているので、幸せに対する投資がとても大きく、自分の心の状態をアップデートしたり前向きにしたりするものに対する消費意欲が強い」山入端はそう分析する。幸せに対する感度が高いアメリカで、ラングレスはさらに大きく育っていくだろう。
ラングレスは今後は犬だけでなく「ネコパシー」の開発も検討しているそうだ。近い将来、犬や猫だけでなく色々な動物の心の動きが可視化され、人間中心ではない社会が実現するかもしれない。そんな豊かな社会の実現に向けた、ラングレスのこれからに期待したい。
連載:ゼロイチの創り方を考える
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