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2020.07.14 20:00

新しい移動の価値基準“フリクションレス”を叶える、メルセデス・ベンツ Vクラス

早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄。この日は自宅から自らVクラスを運転して駆けつけた。

早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄。この日は自宅から自らVクラスを運転して駆けつけた。

「これからの移動における重要キーワードは“フリクションレス”です」

そう語るのは、早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄だ。

世界の最先端の経営理論に精通し、それを実践につなげるべく、ビジネスパーソンたちに経営学を教え、テレビ番組ではコメンテーター、ラジオやポッドキャストでは世界のビジネスのキーマンを迎え、わかりやすく最先端のビジネスを伝えている。『ハーバードビジネスレビュー』誌で4年に渡った連載をまとめた著書の「世界標準の経営理論」は800ページを越すボリュームと硬派な内容にもかかわらずあっという間に5万部以上を売りあげ、話題となっている。そんな入山の日常が多忙を極めるのは想像に難くない。

「コロナショックの前から、私が一番集中できるのはタクシーの後部座席か、新幹線のグリーン車でした。身体的にリラックスしながら、かつ移動しているという状況が集中力を高めてくれるように感じています。私だけでなく特に多忙な方々、例えば経営者たちは、いかに移動の時間で生産性の高い仕事をできるかを重視しています」



入山章栄(いりやま あきえ)/早稲田大学ビジネススクール教授。1972年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。三菱総合研究所でコンサルティング業務に従事した後、2008年ピッツバーグ大学経営大学院でPh.D.を取得。ニューヨーク州立大学バッファー校ビジネススクールのアシスタントプロフェッサーなどを経て、2019年より現職。主な著書に『世界の経営学者はいま何を考えているのか』『世界標準の経営理論』がある。国際的学術誌への論文発表も多数


冒頭に入山が挙げたフリクションレスという言葉。IT分野の専門家である尾原和啓氏から学んだ言葉だという。直訳すれば「摩擦がない」ということだが、それを移動に当てはめるなら、本質的には「ラクに移動ができる」ということにつきる。他人と乗り合わせないタクシー、乗客の数が少なく座席も広いグリーン車。バスや電車といった公共交通機関よりも、待ち時間のない個人所有の自家用車。

「フリクションレスとは、直感的にいえば『日常の些末なことでは面倒臭いことは少しでも避けたい、ラクをしたい』という人間の根本欲求です。たとえばスマートフォン上の交通系ICカードによる決済がそれです。日本ではQRコード決済を推し進めようという動きもありますが、圧倒的に多くの人が利用するのは交通系I Cカードの決済ですよね。非接触型でものすごくスピードが早くて快適。QRコード決済との差は、バーコードをかざすわずか1〜2秒の違いですが、それでも人は面倒臭いことはやりたくないのです。

人間は少しでも楽なことを見つけると、その前には戻れません。そんな面倒くささをなくすことがフリクションレス。ITの世界で専門家がこの言葉を使っていますが、私はモビリティや都市計画においても重要な概念になると思います。特に、我々はコロナ危機で在宅勤務の快適さを知ってしまった。極端に言えば、家のベッドを出て1分後に自宅のパソコンに向かって会議に出られるようになった。だとすれば、移動や都市に行くという行為も、それに匹敵するくらいラクにならなければならない。これから来るであろうMaaSなどの世界では、いかにフリクションレスを高めるかがカギになるはずです。」



自動走行が進んだ世界では、車に運転を任せて、移動中の時間を仕事や自分自身のための時間にあてる。そんな生活は未来のものだと誰もが考えていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、いままで移動時間に充当していた時間を自分の時間として使えることの便利さに人々が気づいた、そう入山は話す。

「今後は自動運転の技術が進化することで、自動車で移動する時間を快適かつ有効に使うことの価値が高まるはずです。すでに今でも、経営者は頻繁にタクシーに乗ったり、運転手を雇ったりすることで、時間を有効に使っています。さらに言えば、いま私の周りの若手経営者の多くは、社用車として高級セダンではなく、ミニバンを活用するようになっています。それはミニバンがセダンよりも居住性が高く、移動としての質が高いからです。忙しい経営者ほど、車の中で移動しながらすごく仕事をしている。商談の場として活用している人も、車内で仕事相手と食事をする人もいますよ(笑)」

かつて三菱総合研究所に在籍し、自動車メーカーのコンサルティングに従事した入山は、経営者の自動車の活用法についても独自の見識を持っている。

「仕事で使うには高品質ミニバンがいい、そう経営者が考えたときに、かつては選べる車の選択肢が限られていました。そう考えると、近年みるみるとクオリティーを高めてきたメルセデス・ベンツのVクラスは、経営者にとって間違いなく有力な選択肢になったと言えるでしょう。高級セダンであるSクラスを持つような人も、Vクラスなら普段乗りに使ったり、車内でのオンラインミーティングやお客さんとの商談に使ったりと、車内の時間をさらに有効活用できるからです。そんなラグジュアリーなミニバンはVクラスのほかにないのではないでしょうか」

Vクラスの後部シートに座り、その居心地の良さを身を持って体験した入山は、「Vクラスなら、まるで新幹線のグリーン車で仕事をするように、移動時間での仕事に集中できる」と絶賛。肘掛け、電動リクライニング、リラクゼーション機能といった充実した装備に加え、身長180cmの入山でも足を組めるほどの余裕のある広さとゆとりを高く評価する。


入山が絶賛する2列め左右のエクスクルーシブシート。リクライニング機能、オットマン、ヘッドレストクッションがついたくつろぎの空間を提供。座席を取り外してのシートアレンジにより、さらに広々と使うこともできる。

「これみよがしに機能性を主張するのではなく、全体としての高級感を価値として表現できることこそ、メルセデス・ベンツというメーカーの真髄です。荒々しくスポーティーに走るのではなく、優雅に、安心してなめらかに走るという思想が創業時からある。フラッグシップのSクラスに見られるように、メルセデス・ベンツの価値は運転席だけでなく、後部座席にあります。後部座席の快適性を追求してきたメーカーだからこそ作れる質の高さが、このVクラスにはある。デザインもどんどん改善を重ねていますよね。運転席にいても、乗り込むときにも、メルセデス・ベンツらしい上質さが所有する満足感をくすぐります」


マイナーチェンジを経て、よりスタイリッシュに進化。パッケージオプションのAMGラインにより、ラジエーターはダイヤモンドグリルと名付けられた力強いものに。


航空機のエンジンを模したエアコン吹出口をはじめ、曲線を生かしたエレガントな造形美で彩られた運転席。全走車や歩行者との衝突回避をアシストするアクティブブレーキアシスト(歩行者検知機能付)や、レーンキーピングアシストをはじめ、レーダーセンサーとカメラを活用した安全機能も充実している。


入山がアメリカで最先端の経営理論を学び、そして日本に帰国したのが2013年。以降はメルセデス・ベンツのAクラス、Bクラス、そしてGLC。メルセデス・ベンツ一筋の自動車遍歴をたどっている。

「はじめてメルセデス・ベンツに乗ったときには、まるで絨毯の上を進んでいるかのようななめらかな走りに感動を覚えたことを覚えています。冒頭でフリクションレスというお話をしましたが、この場合は乗り心地のフリクションレスかもしれませんね(笑)。そして包み込まれているような安心感がある。この滑らかさを一度体感したら、もうゴツゴツとした乗り心地の車では満足できません。このVクラスも運転しましたが、進化したディーゼルエンジンは大きな車体であることを忘れるほど力強く、静粛性も高いので車内での会話もはずみました。サスペンションのレベルも高く、大きな車体が慣性で揺られる心地悪さも感じません」



後部座席の居住性の高さだけでなく、自らハンドルを握っても運転がしやすいことに驚いたという入山

「いま、起業家や若手経営者の間で家族連れでのキャンプが流行っているんですよ。山の中で屋外サウナとかをやる人もいる。そういった方々は家族を大事にしていて、子育てはメガトレンドだと言う人もいうくらいです。すると、選ぶ車は自然と高品質なSUVかミニバンになる。仕事でも使うけれど、キャンプもしたい。家族にも快適で安全に移動したいと考えるなら、このVクラスという車の価値は非常に高いと思いますね」



低床のデザインにより、ゴルフバッグやキャンプグッズなど重い荷物の積み下ろしも容易。上部窓ガラス部分も開けることができるので、日常の買い物などの利便性も高い。


Mercedes-Benz
V 220 d AVANTGARDE long
直列4気筒ターボチャージャー付きのディーゼルエンジンはトルクフル。電子制御7速A/Tのトランスミッションにより、街をスムースに走ることができる。全長5,140mm、全幅1,928mm、全高1,901mm。メーカー希望小売価格(税込み)7,640,000円。


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