ビジネス

2020.07.10 08:30

日本参入が「白紙」になりかけて考えた、モバイルバッテリーが提供すべき価値


印鑑は電子署名に代わり、一度受け入れられた便利さはこの後も永続して価値を提供していくだろう。オフィスに毎朝同じ時間に出社しなくても、我々は便利なデジタルツールとコミュニケーションを通して、新しいワークスタイルやライフスタイルを作ることができると確信を持った。これは、今の環境が普遍ではないと認識し、適応をするための心構えを持つことができるように成長したのだと考えている。
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そして、その心構えを持っていざ変化に適応するためには、各々が自ら社会に提供できる核となる価値を明確化しておき、変化する状況を想定して予め準備をしておくべきであり、これは企業においても個人においても同様だと考えている。

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2日間に及んだトップとの議論と改めて考えた提供するべき価値


そう考えた時に、我々ZENDUREブランドの提供する充電というソリューションは、ある一つの側面からそうした変革のサポートができるのではないだろうか、と考えたのだ。
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我々は高い安定性と機能性を持ち、他のブランドがもたない給電性能を提供できることができる。例えばUBER Eatsはこの不確実において、様々な飲食業が宅配サービスを提供するプラットフォームになった。ツールがあることによって、それを利用するユーザーが拓く未来がある。我々はPCとスマートフォン、その他のデジタルデバイスを利用して、皆様が各々にあった柔軟な働き方やライフスタイルを創り出す小さなインフラを提供したい。

私はZENDUREブランドの創業者であるBryanと2日に渡って話を続けることとなったが、このような思いをぶつけ続ける事になった。それによって、国内でのファイナンスも含め、当初の計画より大きく日本での仕事の範囲を拡大させる事により、結果、このように日本での販売を開始することになったのである。

つまり、我々自身もこの不確実となった環境に対して自らを変化させ、我々の本質的な価値が市場に対しても価値があると判断する事で、参入に踏み切ったのである。

一箇所に止まると書いて、正しいという字を為すと言う。

自らの核となる価値観に留まりながら、変化する環境には柔軟に適応し、強くしなやかに楽しく生きる、そのように我々のスタイルは変化していくのではないだろうか。そのための一つのツールとして、当社の製品を手にとっていただけるように我々ZENDUREは努力していきたいと考えている。


小原祐樹◎2020年グロービス経営大学院(MBA)卒、2005年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。2005年よりソフトバンクBB株式会社に入社し、同社創業事業である流通事業でIT/デジタル関連商材のB2C、B2Bにおける川上から川下までを経験。NHKドラマスペシャル白洲次郎に感銘を受け、2014年よりシンガポールに渡り、KDDI Singapore Pte Ltdにて海外現地法人向けの総合システムインテグレーション事業に従事。2016年より機械学習によるサイバーセキュリティを提供する英国のユニコーンベンチャーDarktrace Limitedの日本法人で日本人の初期メンバーとして、大手企業や自治体への導入を果たした。海外と外資企業での経験は自分のキャリア観を大きく変化させたと実感。2019年12月にゼンデュア・ジャパン株式会社設立。同社代表を務める。

編集=新國翔大

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