J.Y.パークって何者? 今さら聞けない #NiziProject

千野あきこ

Nizi Project公式サイトより

日韓合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project」をご存知だろうか。Huluの密着番組『NiziProject』や情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で放送されると、その日にSNSでトレンド入りするほど人気のアイドル結成プロジェクトだ。

人々が夢中になる理由の一つに、プロデューサーとして関わるJ.Y.パークの存在がある。彼が重視するのは、「人柄」や「成長」。この身近な評価軸が、いま、アイドルファン以外をも取り込む現象を起こしている。

J.Y.パークが手がける「Nizi Project」


「グローバルに活躍できるアイドルグループの結成」を目指し、韓国・JYPエンターテイメントと日本・ソニーミュージックが開催した「Nizi Project」は、TWICEや2PMなどを手がけたJ.Y.パークがプロデューサーとして加わり注目を集めることとなった。

オーディションは、東京、大阪、札幌、ハワイ、ロサンゼルスなどの全10都市で開催。約1万人の応募から26人が選抜された。その後、東京合宿を経て選ばれた13人は、デビューに向けた本格的なトレーニングを受けるため韓国合宿へ。

2020年6月26日に最終順位が発表され、9人の正式メンバーが決定。その後、9人組グループ「NiziU」(ニジュー)としてデビュー曲『Make you happy』を発表。6月30日に配信限定ミニアルバム『Make you happy』でプレデビューし、7月1日には世界配信をスタート。MVはYouTubeでの公開から約1週間で3000万回再生を突破した。本格的なデビューは2020年秋としているが、すでに香港、台湾、マレーシアのiTunes J-POPトップアルバム・ランキングでも1位を獲得。日本・韓国のみならずアジア中で注目を浴びている。

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「ダンス」「ボーカル」「スター性」「人柄」、4つの評価基準


「Nizi Project」では特徴的な評価基準が4つある。これまでのアイドルに求められたのは、ダンスや歌、スター性だったが、今回J.Y.パークが求めたのは「人柄」。合宿中に参加者やトレーナー・スタッフからの態度評価を集め、その声を頼って評価を続けてきた。

アイドルとしての実力が伴っていなくとも、練習意欲の高いメンバーは評価された。J.Y.パークやトレーナーのアドバイスをどれだけ真摯に受け止め、理解し、吸収できるか。また、妥協せずに厳しい自己管理を継続できるかもポイントとなった。

参加者に向けて、J.Y.パークはこう語りかけた。

「才能がある人が夢を叶えられるわけではありません。自分自身に毎日ムチを打って、自分自身と戦って毎日自分に勝てる人が夢を叶えられます」

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人柄に加え、韓国合宿に入ってからは特に「成長」が求められた。本格的なレッスンを受けることで可能性を実力に変え、成長する。いくら才能があっても、ミッション毎に成長を見せなければ高い評価は得られない。1カ月もの間、筋力トレーニングを地道に重ねたメンバーは、重心がブレない正確なダンスをこなせるようになった。「成長」なくして、「Nizi Project」の成功はない。

2000万回再生を超える人気歌手J.Y.パーク




なぜ、「人柄」と「成長」か。これは、20年以上も歌手活動を継続するJ.Y.パーク自身の経験からくる価値観だ。華やかな表舞台の裏には、毎日の地道な積み重ねがある。基礎トレーニングを繰り返し、発声練習も毎日欠かさない。食事制限のため、1日に1度しか食事を摂らない日もあるという。彼が2019年に発表した『FEVER』は、YouTubeで2000万回再生を記録した。質の高いパフォーマンスを発揮するには、自ら「人柄」と「成長」を徹底的に問う必要があるのだ。

メンバーに求める「人柄」「成長」は自身にも課す。その姿をメンバーが信用し、ついてくるのだ。いまの時代だからこそ、リーダーの言葉の重みや説得力が試される。理想の上司と評される男は、今日も黙々と努力を重ねている。

文=齋藤優里花

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