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働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル

Photo by Kornburut Woradee / EyeEm / Getty Images

売上、顧客数、フォロワー数、いいねの数……。これらの“数字”は、多ければ多いほどひと目にわかりやすい人気やブランド力の指標になってくれます。しかし、例えば「テレビは視聴率至上主義で、面白い番組が減った」と言われて久しいように、数を追い続けていると、気づけば視聴者の顔を思い浮かべる時間が減り、本来作りたいものから離れ、結果的に何を目指しているのかわからない、“数字の奴隷”になってしまうことがあります。

すると、数字とは実は、初めから目指すべきものではないのではないでしょうか。

例えばツイッターは、有益な情報を発信することで一定数の人にとって「意味のある存在」になると、おのずと影響力が出てくるので、数字やお金があとからついてくるようになります。逆に「目指せフォロワー10万人!」などと数字を追いかけて始めると、そこで発信される情報は味気ないものになり、かえってファンがつきにくかったりします。

数字とは、時代の変化に大きく影響されるものです。つまり、数字だけを追いかけてしまうと、コロナ禍のような変化の中ではある日突然立ち行かなくなり、おまけに自分らしさも残らないような結果を招きかねないのです。

では、数字に振り回されず、かつ数字と仲良くするにはどうしたらいいのでしょうか?

大事なのは、どんなに周りの状況が変化しても、自分の「能力の輪」から外れないことだと思います。これは、「投資の神様」と呼ばれたウォーレン・バフェットの有名な言葉です。

彼は、アメリカ同時多発テロやリーマンショック、そして今回のコロナなど、数々の危機を乗り越え、時代のもたらす数字の魔力をよく知っているからこそ、「数字をいたずらに追いかけて能力の輪から外れ、自分らしさを見失わないように。大事なのは、自分の能力の輪のなかにしっかりと留まること。そして輪の境界がどこにあるのかを見極めること」という主旨の発言をしており、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズも彼の言葉に影響を受けています。

文=尾原和啓

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