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バークシャーにとっては、この買収により、米国内の天然ガス輸送に対する支配力を強化できるというメリットもある。ディールブックの記事によると、ドミニオンの資産を加えることでバークシャーの国内シェアは18%に高まるという。

また、バークシャーが買収したのが天然ガスの採掘や販売事業でなく、輸送事業だという点も非常に重要だ。エネルギー関連の商品はこのところ値動きが荒くなっており、天然ガスは原油先物のようにマイナス価格までは沈んでいないものの、6月には少なくとも10年ぶりの安値をつけている。

価格が下がるのは生産業者にとっては良くないこと、購入者にとっては良いことだが、流通業者にとってはそもそもあまり関係のないことだ。いずれにせよ、天然ガスは引き続き発電に利用されるだろうし、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)後の景気回復過程では需要と価格は上昇の一途をたどると予想される。

バフェットとマンガーの戦略と同様に、今回の投資の価値も長期的に明らかになっていくだろう。投資家にとっては、商品相場の浮き沈みに影響されず、しかも絶対に必要なのはどの企業か、あらためて考えさせられる契機になったに違いない。パイプラインは電力網と同じように、それなしで済ますのが難しいサービスから利益を得ているビジネスなのだ。

編集=江戸伸禎

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