旅の新トレンド「グランピング」 コロナ流行の米国で人気高まる

米コロラド州ベールにあるコレクティブ・リトリーツの豪華テント(Photo by Collective Retreats)

米国では今、「glamorous camping(豪華なキャンプ)」を一語に凝縮した「グランピング」の人気が急上昇している。グランピングは、新型コロナウイルスの流行により混乱とストレスにあふれた今の時代に最適な旅の形だ。

グランピングは、今あるトレンドや人々のニーズが一つにまとまったもので、多くの場合、価格も手頃だ。宿はロビーやエレベーター、共有の廊下などが存在しないプライベート施設で、素晴らしい自然や新鮮な空気、広々とした専用スペースを楽しめ、リゾート施設のようなアメニティーやアクティビティーもある。飛行機を使わない車の旅に適していて、キャンプ用品や経験がなくともロマンチックな休暇を楽しめる。

米国で指折りの最新グランピングリゾートの多くは国立公園内かその付近にあるが、それに似ているけれども異なる施設を提供する企業として、コレクティブ・リトリーツ(Collective Retreats)がある。

同社は、通常ならば開発されない土地の所有者と提携し、旅行者に豪華なアウトドア体験を提供している。これまでに、コロラド州ベールやモンタナ州イエローストーン、テキサス・ヒル・カントリー、ニューヨーク州のハドソンバレー、そして最も意外な場所として、ニューヨーク市ガバナーズ島にこうした施設を展開してきた。

コレクティブ・リトリーツの標準的な宿泊施設は「サミットテント」と呼ばれ、全てのロケーションで利用できる。サファリスタイルの豪華な大型テントで、水道や電気が通っており、グランピングではよくあるスタイルだ。

テントには専用のバスルームや、レインシャワー、プライベートデッキ、まきストーブ、ベッド、フレンチプレスのコーヒーバー、無線LAN、環境に優しいスパ入浴製品、イタリアの高級織物企業フレッテのスパローブなどが備えられている。

一部のリゾートにはそれよりもさらに大きなテントや、価格を抑えたバスルーム共有型の「ジャーニーテント」も用意されている。ガバナーズ島には「アウトルックシェルター」という最高級施設も用意されている。テントよりかはタイニーハウス(小さな家)に近いもので、本格的な空調を装備し、頑丈な壁に囲まれた現代風の造りで、豪華な装飾が施され、スパ式のバスタブもある。


米ニューヨークのガバナーズ島にあるコレクティブ・リトリーツのアウトルックシェルター(Photo by Collective Retreats)
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編集=遠藤宗生

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