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2020.07.11 07:30

旅の新トレンド「グランピング」 コロナ流行の米国で人気高まる


宿泊料金には、基本的にテントでの無料の朝食とコーヒーが含まれている。さらに他の食事オプション(昼食や夕食、カクテル、屋外での料理セット)が用意され、テキサスではバーベキューを楽しめるなど、土地柄に合わせた趣向が凝らされている。

また、それぞれの場所にちなんだ無料・有料のユニークなアクティビティーも用意されていて、ガバナーズ島では自由の女神とマンハッタン南部を一望できる立地に加え、朝に無料のヨガクラスがあったり、夜には屋外でドライブイン風の映画放映が行われたりする。自動車の乗り入れが禁止されている同島を探索するための自転車・徒歩用の道や、マンハッタンからの無料のプライベート水上タクシーサービス(8分)もある。

テキサス・ヒル・カントリーでは、乗馬や電動自転車のレンタル、スパ施術が提供されているし、1000エーカーの大牧場にあるベールの施設では乗馬やフライフィッシング、ハイキングが楽しめる。イエローストーンではフライフィッシングやマウンテンバイク、乗馬が楽しめるが、もちろんメインとなるのは米国最古の国立公園だ。

ハドソンバレーの施設は、料理教室や地元のクラフト蒸留酒・ワイナリーのテースティング、有機農場のツアーといったアグリツーリズムが特徴で、その他にも水上スポーツやスタンドアップパドルボード(SUP)、ヨットのチャーターが利用できる。


米ニューヨークのガバナーズ島にあるコレクティブ・リトリーツの豪華テント施設(Photo by Collective Retreats)

コレクティブ・リトリーツの大きな利点は、米国の大都市やその付近で楽しめることだ。より大きなグランピングリゾートチェーン、アンダー・キャンバス(Under Canvas)などを合わせると、全米各地でさまざまな施設が利用できる。

これらの施設はいずれも、今夏の予約が非常に早く埋まっている。テキサス・ヒル・カントリーのリゾートでは5月の予約が前年から2倍以上に増えた。今シーズンのオープン以来、コレクティブ・ベールの予約は稼働率90%以上まで急増しており、この状態は9月まで続く見通しだ。

編集=遠藤宗生

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