グランピングは、今あるトレンドや人々のニーズが一つにまとまったもので、多くの場合、価格も手頃だ。宿はロビーやエレベーター、共有の廊下などが存在しないプライベート施設で、素晴らしい自然や新鮮な空気、広々とした専用スペースを楽しめ、リゾート施設のようなアメニティーやアクティビティーもある。飛行機を使わない車の旅に適していて、キャンプ用品や経験がなくともロマンチックな休暇を楽しめる。
米国で指折りの最新グランピングリゾートの多くは国立公園内かその付近にあるが、それに似ているけれども異なる施設を提供する企業として、コレクティブ・リトリーツ(Collective Retreats)がある。
同社は、通常ならば開発されない土地の所有者と提携し、旅行者に豪華なアウトドア体験を提供している。これまでに、コロラド州ベールやモンタナ州イエローストーン、テキサス・ヒル・カントリー、ニューヨーク州のハドソンバレー、そして最も意外な場所として、ニューヨーク市ガバナーズ島にこうした施設を展開してきた。
コレクティブ・リトリーツの標準的な宿泊施設は「サミットテント」と呼ばれ、全てのロケーションで利用できる。サファリスタイルの豪華な大型テントで、水道や電気が通っており、グランピングではよくあるスタイルだ。
テントには専用のバスルームや、レインシャワー、プライベートデッキ、まきストーブ、ベッド、フレンチプレスのコーヒーバー、無線LAN、環境に優しいスパ入浴製品、イタリアの高級織物企業フレッテのスパローブなどが備えられている。
一部のリゾートにはそれよりもさらに大きなテントや、価格を抑えたバスルーム共有型の「ジャーニーテント」も用意されている。ガバナーズ島には「アウトルックシェルター」という最高級施設も用意されている。テントよりかはタイニーハウス(小さな家)に近いもので、本格的な空調を装備し、頑丈な壁に囲まれた現代風の造りで、豪華な装飾が施され、スパ式のバスタブもある。
米ニューヨークのガバナーズ島にあるコレクティブ・リトリーツのアウトルックシェルター(Photo by Collective Retreats)