フェデラー、Onと共同開発のスニーカー発表 環境負荷も考慮

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テニス界の皇帝、ロジャー・フェデラーは6日、スイスのランニングシューズブランド「On(オン)」のライブ配信イベントに登場し、パートナー契約を結ぶ同社と共同開発したシューズの第1弾「The Roger(ザ・ロジャー)」をお披露目した。膝のけがで今シーズンの全休を明らかにしているフェデラーだが、ビジネスの帝国は休むことを知らないようだ。

Onは2010年設立の新興メーカー。売上高は創業以来1年に2倍のペースで伸びているといい、製品は今では世界55カ国の計6000業者で販売されている。自身もスイス出身のフェデラーは昨年11月、Onとのエンドースメント契約の一環で同社に出資した。関係筋によると出資比率は「かなりの大きさ」だという。Onは株式を公開していない。

The Rogerは「テニス発想」のライフスタイルスニーカーをうたう。フェデラーは発表文の中で「数年前、Onのシューズのミニマルなデザインと快適のとりこになりました。テニススニーカーをもとに、そうした軽快さ、機敏さを普段使いのシューズでも実現したいと考えました」とコメントしている。

Onによると、The Rogerは原材料の消費量や環境負荷を減らすため、アッパーにビーガンレザー(動物の皮を使用せずに作られた人工皮革)を使い、全体的に軽量化が図られている。ソフトな着地と爆発的な蹴り出しを実現するために開発された独自技術「クラウドテック」のソールなどを採用し、厚いラバーソールを備える従来のテニスシューズとも一線を画している。

「Centre Court 0-Series」と名づけられた最初のバージョンは、世界1000足の限定販売。Onの公式ウェブサイトと世界各国の「Dover Street Market(ドーバー・ストリート・マーケット)」で購入でき、米国での価格は249.99ドル(約2万6900円)となっている。

フェデラーはフォーブスによる今年の「世界で最も稼ぐスポーツ選手」ランキングで、推定年収1億630万ドル(約114億円)でテニス選手として初めて首位に輝いた。スポンサー13社からは1社につき300万〜3000万ドル(3億2000万〜32億円)のスポンサー収入を得ており、スポーツ選手で年間スポンサー収入が1億ドル(約108億円)を超えるのはほかにはゴルフのタイガー・ウッズしかいない。

フェデラーは、20年にわたり広告塔役を務めてきた米ナイキとの契約2018年に終了。その後、ファーストリテイリング傘下のユニクロと10年で3億ドルという巨額のスポンサー契約を結んだ。ユニクロはスニーカー市場のメインプレーヤーではないため、フェデラーはスニーカーメーカーのOnを新たにスポンサーに加えることができた。

フェデラーは2月に右膝を手術したが、リハビリ中の5月に追加の手術を受け、復帰は2021年にずれ込むことになった。

編集=江戸伸禎

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