日本人シェフも参加 コロナ下でトップシェフが「集う」コラボディナー

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世界中で「ステイホーム」が叫ばれるようになり、外食産業は大きな影響を受けた。

そんな中、厳しいロックダウン下のバンコクで、ユニークなコラボレーションディナー「フルーツフル・ロックダウン」が4月24日を皮切りに、4回開催された。

主催者の一人は、「パーム」こと、プーンパーム・パイタワヤットさん。バンコクとロンドンを拠点に、世界を旅してはレストランで食事をして回る「フーディ」としても知られるフードライターだ。

インスタグラムのアカウント(@theskinnybib)のフォロワーは4万人以上、映画『99分,世界美味めぐり』にも出演した、業界の著名人。

彼が考えた、ロックダウン中ならではのコラボレーションとは、海外にいるシェフのレシピをもとに、開催地バンコクのシェフが調理し、それをデリバリーで届けるというもの。

海外のシェフは移動する必要がなく、食事客も「密」を避けられる。また、「コラボレーションディナー」開始の夜7時30分からは、「Zoom」を使って、各国のシェフがリアルタイムで繋がり、音楽の生演奏や、最後にはDJが入るなど、エンターテイメント性溢れる時間が共有された。

私は、ロックダウンが解除されたことを受けて最終回となった6月12日の回に、特別にオンラインで参加させてもらった。



今回料理を作ったのは、ガリマ・アローラシェフ率いるモダンインド料理店、「Gaa」。

レシピを提供したのは、アジア中から8店。「フルーツフル・ロックダウン」の母体であるイベント、「ワンダーフルーツ」の「サステイナブルなライフスタイルを提案する」という理念に共感したシェフが集った。

東京からは、アジアのベストレストラン7位のモダンフレンチ「Florilege」の川手寛康シェフと、モダンベトナム料理「An Di」の内藤千博シェフが参加した。
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文=仲山 今日子

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