一流の人が「蕎麦を食べるとき決してしない」こと

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ビジネスシーンでは意外にも、ちょっとした動作や一言が「一流」の印象を相手に与えることがある。あくまでもガツガツせず品よく、相手への気遣いがにじむふるまいができること。そんな素養も、格上のビジネスパーソンには重要だ。だがそれらには、「育ち」や「生まれもった品格」がすべてなのだろうか?

実は、「にじみでる育ちのよさ」と本物の品が身につくと話題の書籍がある。マナー講師、諏内えみさんの最新刊『「育ちがいい人」だけが知っていること』だ。「ダイヤモンド・オンライン」からの転載で、同書の一部を抜粋して紹介する。


途中で噛み切るのはNG


ひと口目はお蕎麦自体の香りを愉しむためつゆは付けず、その後も1/3程度までつけていただく、ひと口分が多すぎるのは野暮……など、お蕎麦好きの流儀やルールは常に話題に事欠きませんね。

最低限守っていただきたいのは、ざる蕎麦などの盛られたものは頂からお箸を斜めに入れること。

こうすることで、山が崩れにくく程よい分量のお蕎麦が取れます。

そして、取ったお蕎麦は途中で噛み切らずひと口でいただく、ということ。

これは、おうどん、ラーメン、ロングパスタなど麺類に共通することですが、噛み切ってしまうのはNGなので、お箸で取る分量を考えることが大切です。

「品がいい」「育ちがいい」と言われる人は、普段から日常のちょっとしたふるまいや、気遣いが、他の人とは違うもの。とくに食べ方は、最も育ちがでるところですから、注意したいものですね。

『「育ちがいい人」だけが知っていること』では、普段の生活の中で「育ち」が出てしまうポイントや、どうふるまうのが正解か? というリアルな例を250個紹介しています。誰にも指摘されたことがないのに、実は「あの人は、育ちが……」なんて周囲の人から思われているかもしれません。

著者からのメッセージ


「私はごく普通の家の育ちなので」「最近おつき合いを始めた彼は、育ちが良くて」「私も主人も、家柄や育ちが特別いいというわけでもなく。受かる子は、やはり育ちが違うのでしょうね」……。

これは、私が代表を務める「マナースクールライビウム」、そして「親子・お受験作法教室」でのカウンセリング時に、生徒さんから頻繁に聞かれる言葉です。みなさん、「育ち」ということをどれだけ意識し、憧れているのかが感じられます。そして、「育ちの良さ」は一部の特別な人だけのものと、多くの方が思っているようです。

しかし、本当にそうでしょうか。
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