一流の人が決してやらない「ごちそうする時の残念なふるまい」

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ビジネスシーンでは意外にも、ちょっとした動作や一言が「一流」の印象を相手に与えることがある。あくまでもガツガツせず品よく、相手への気遣いがにじむふるまいができること。そんな素養も、格上のビジネスパーソンには重要だ。だがそれらには、「育ち」や「生まれもった品格」がすべてなのだろうか?

実は、「にじみでる育ちのよさ」と本物の品が身につくと話題の書籍がある。マナー講師、諏内えみさんの最新刊『「育ちがいい人」だけが知っていること』だ。「ダイヤモンド・オンライン」からの転載で、同書の一部を抜粋して紹介する。


ごちそうするときは、スマートに


せっかくですから、ごちそうする際はスマートにふるまって、相手の方に気兼ねなく楽しんでいただきたいもの。そのためには、ごちそうする側もされる側も、金額に気を使うのが当たり前。

ごちそうする際は、先に「僕はこれにするよ」と低めの金額のものを選んでしまうと、ごちそうされる方はそれより高額なものは選びにくくなるものです。

「これなんかどう?」などと、ちょっとお高めのものをおすすめしたり、「僕はこれにしようかな」と先に少し高めのものを選んでみたりすれば、粋な気遣いが「さすが」と思わせ、相手の方も楽になるでしょう。

ごちそうされるときは逆にごちそうしていただく際に、相手の方よりはるかに高いものを頼んだりするのも、考えもの。

お気持ちに甘えて好きなものを頼んでも構いませんが、お相手の方と同じくらいの金額のものから選ぶのが礼儀です。また、お礼を兼ねたちょっとしたお返しをするなど、感謝の心遣いも大切です。

「品がいい」「育ちがいい」と言われる人は、普段から話し方や、日常のちょっとしたふるまいが、他の人とは違うもの。マナーや決まりのないシーンにこそ、ふるまい方を知っているか、いないかの差が出てしまいますから、注意したいものですね。

『「育ちがいい人」だけが知っていること』では、普段の生活の中で「育ち」が出てしまうポイントや、どうふるまうのが正解か? というリアルな例を250個紹介しています。誰にも指摘されたことがないのに、実は「あの人は、育ちが……」なんて周囲の人から思われているかもしれません。

著者からのメッセージ


「私はごく普通の家の育ちなので」「最近おつき合いを始めた彼は、育ちが良くて」「私も主人も、家柄や育ちが特別いいというわけでもなく。受かる子は、やはり育ちが違うのでしょうね」……。

これは、私が代表を務める「マナースクールライビウム」、そして「親子・お受験作法教室」でのカウンセリング時に、生徒さんから頻繁に聞かれる言葉です。みなさん、「育ち」ということをどれだけ意識し、憧れているのかが感じられます。そして、「育ちの良さ」は一部の特別な人だけのものと、多くの方が思っているようです。
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諏内えみ著『「育ちがいい人」だけが知っていること』からの抜粋

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