キズナアイが独立、新会社を設立した理由


「ファンファースト」の考えを改めて大事に


───改めて「キズナアイ」がどうあるべきかを考える必要があると。
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新型コロナウイルス感染症の影響もあり、バーチャル空間の活用は今後も進んでいくと考えています。その上で、バーチャルユーチューバーの先駆として何ができるのかをいちから考え直す意味でも、もっともっと前に進んでいきたく、独立性を持ってキズナアイをサポートしていく必要があると感じました。また社名には、「キズナアイ」としてファンと向き合っていくことへの意思を示しています。

───Kizuna AIとしての、今後の展望をお聞かせください。

ファンと誠実に向き合い、バーチャルな「キズナアイ」が多くの人間の皆さんから愛されるようサポートしていきたいです。キズナアイが増えたときに感じたことですが、ファンの方は情報感度も高く、有益な意見をたくさん頂ける一番の存在です。厳しい意見はもちろんですが、熱量の高い、温かいファンに恵まれていることも実感した経験でした。
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ファンのみなさんが何を求めていて、どこを「いい意味で」裏切っていけるのか。みなさんがちょっと目新しいなと思うようなアウトプットを出していきたいと思っています。

また、「バーチャルの存在」だからこそできるテクノロジー面でのアプローチも、引き続き模索を続けていきます。分社化しても、私たちは「バーチャルタレントの可能性を追求する」点では同じビジョンを持っています。なにか新しいエンタメコンテンツが開発されれば、キズナアイでも積極的に取り入れていきたいと思っていますね。

コミュニケーションハブとして、バーチャルとリアルをリンクし続ける存在になるべく、新しいXRコンテンツにどんどん挑戦していきたいと考えています。

文=半蔵門太郎 写真=小田駿一

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