ビジネス

2020.07.08 07:00

ビデオ会議の「ピンチ」で格を上げる人、下げる人

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またBetzold氏は、「ほかに私が決めていることは、全員にマイクのミュートを解除してもらうことです。みんなバラバラにログインしているので、ハウリングの心配もありませんよ」ともいう。自然なコミュニケーション、エンゲージメントの高いディスカッションには、「自由に口を開けること」が重要なためだ。
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さて、では冒頭で触れた「システム不具合」についてはどう対処したらよいのか。

「リモート会議での予期せぬシステムエラーは、実は『ストレス下でも冷静でいられる』ことを相手や上司にアピールするチャンスなんです。そればかりか、オンラインの面接の場合、不具合の解消は、将来の上司かもしれないインタビュアーとの記念すべき『初めての共同作業』のチャンスになり得るんです」

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面接中、あるいは役員との会議中にまさかポルノ動画の「爆弾」が落とされることはないだろうが、技術的な不具合が発生することは必ずある。その場合はつど、質問を繰り返してもらい、問題が続く場合はその旨を伝え、おちついていったん退室して接続する。最悪は電話に切り替える、など「臨機応変」で対処する。あらかじめ電話番号を聞いておくのもありかもしれない。

会議をリードする場合は、事前にサブのリードを立てておき、彼や彼女にホストを代わってもらって再開するのもよいだろう。

あのアマゾンの「社是(社員としてのあるべき姿)」の1つにも、「Dealing with ambiguity(混乱を生じ得る状況と折り合えること)」があるという。不測の事態に際したときの態度は、ビジネスパーソンにとって、とかくアピールポイントになり得るのだ。

文=石井節子

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