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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

マツダ MX-6

ここ数週間、欧米のクルマ作りを変えた日本の名車や、海外で思わぬヒットをした日本車について書いてきた。今回は、皆さんにとって記憶の薄いであろうマツダMX-6について書いてみよう。

1987年に誕生したMX-6だが、僕が特に触れたいのは、1992年にデビューした2代目について。なぜなら、日本ではあまり売れなかったにもかかわらず、海外では隠れた人気者になっているからだ。その理由について検証しよう思う。

おそらく、「30年前のマツダ車といえば、RX-7とロードスターは思い出せるけど、MX-6は覚えていない」というのが、ほとんどの日本人の言い分でしょう。その存在感の薄さこそ、同車が売れなかった理由なのだ。つまり、MX-6は当時、登場したばかりのRX-7とロードスターの影に隠れてしまい、ユーザーの視野に入ることができなかった。

滑らかなスタイリングと優れたハードウェア


では、世界戦略車だったMX-6は実際どんなクルマだったのか。80年代後半にフォード傘下に入ったマツダは、MX-6と626、それにフォード・プローブが同様のシャシーを採用していた。92年に登場したMX-6もそうであったが、ボディデザインを一新した。そのボディとその走りは、日本ではスルーされてしまったけど、海外では滑らかなスタイリングと優れたハードウェアがヒットした。

まずは、そのスタイリングだ。シャープなノーズ、長細いシルエット、キュッと引き締まったテールとスポーティなリアウィングは、欧米のユーザーの目には美しく写った。それ以上に重要なのは、同じ頃に登場したトヨタ・パセオや日産パルサー、ホンダCRXなどのライバル車と比べて、MX-6は老けないデザインだったということだ。

正直なところ、90年代前半には、トヨタMR2、ホンダ・インテグラ、日産シルビアなど、日本のカーメーカーからなかなか老けないデザインが登場したけれど、その中でもMX-6は、特にアメリカ、イギリス、オーストラリアなどで評価を得た。

しかし、デザインだけでは、ユーザーのハートを掴めない。MX-6には、軽量ボディ、前輪駆動、最高で199psのV6エンジン、5速MTとしっかりしたシャシーを採用していた。0-100km/hの加速は7秒強と当時では速く、最高速は240km/hだった。

文=ピーター・ライオン

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