ビジネス

2020.07.05

セカンドハウスの需要増で活況を呈する米高級住宅市場

カリフォルニア州パームスプリングス(Photo by Taylor Simpson on Unsplash)


カリフォルニア州パームスプリングスも、高級セカンドハウス市場が盛り上がりを見せており、2020年1月以降、閲覧数が28%増加した。

「高級住宅市場は現在、ことのほか大賑わいだ。ロサンゼルスやオレンジ郡のバイヤーがどんどん押し寄せている。バイヤーたちは車に飛び乗って、心安らげる場所に家族と一緒に行きたいと考えている」と話すのは、一帯の物件を扱うバレリー・ノイマン(Valery Neuman)だ。同氏は、不動産プラットフォーム「コンパス」(Compass)のグレーター・パームスプリングス事務所の創立パートナーだ。

たとえば、パームスプリングス郊外のラ・キンタ(La Quinta)にある127万5000ドルの物件は、山並みが一望できて、目の前には名門ゴルフ場「ハイドアウェイ・ゴルフクラブ(Hideaway Golf Club)」のフェアウェイが広がる3000平方フィート(約279平方メートル)の平屋住宅だ。

逆に、リゾート地であるハワイのホノルルや、フロリダ州キーウェスト、カリフォルニア州ペブルビーチ、スキーで有名なコロラド州のいくつかの町では、オンライン閲覧数が減少している。

オンラインでこれだけ関心が集まっていることを踏まえると、バイヤーにとって今後の展望はどうなるだろうか。リアルター・ドット・コムのビバスはこう答えた。「いつも以上に競争が激しくなるだろう。需要が増しているので、売り手はいま、通常よりも強気の価格を設定している」。それはそのまま、売りに出されている高級住宅物件の価格に表れている。

「こうした価格は、高級なセカンドハウスを求めるバイヤーたちにとって、状況を示す窓のようなものと言える」と、ビバスは述べた。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

ForbesBrandVoice

人気記事