──アフターコロナにおけるキーワードは?
KiNG:手触りのある丁寧な人間関係。原点に戻りますが、自分が大切にできる人間関係やモノとの関係を大事にしたいです。
尾原:日本にいると、生理的欲求や安全性欲求を感じることはないですよね。でも僕たちはこの2ヶ月で初めてそれを感じました。しかも引き篭もっていたから、社会的欲求も渇望していた。コロナによって濃い繋がりを意識できたのはすごくいいと思っています。これからは、ケミストリーは似ているけど遠くにいる人と、遠くて太い繋がりをつくることが大事となってくると思います。
青砥:今後はいかにWell-Beingに向けて真剣に考えていくかがトピックになると思っています。その上で重要なのが、感謝すること。脳には、同期発火された神経細胞は結び付くという定義があるので、「ありがとう」の言葉とポジティブな感情は紐づいているんです。つまり、「ありがとう」と相手に向けて言うとき、自分もポジティブな状態になっている。当たり前に対する感謝が大切だと思っています。
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青砥瑞人(あおと・みずと)◎株式会社DAncing Einstein、FOUNDER CEO & NEURO-INVENTOR。日本の高校を中退。米国大学UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の神経科学学部を飛び級卒業。脳の知見を、医学だけでなく人の成長に応用し、AIの技術も活用する、NeuroEdTech®︎とNeuroHRTech®︎という新しい分野を開拓。同分野において、幾つもの特許を取得する脳神経発明家。新技術も活用し、ドーパミン(DA)が溢れてワクワクが止まらない新しい学び体験と教育・共育をデザインすべく、株式会社DAncing Einsteinを創設。
尾原和啓(おばら・かずひろ)◎フューチャリスト。京都大学大学院 工学研究科応用人工知能論講座 修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、NTTドコモ、リクルート、Google、楽天などで事業企画や投資、新規事業に従事。現在は、インドネシア・バリ島在住。シンガポール・バリ島をベースに、ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディションにも携わる。著書に『アフターデジタル』(日経BP)や『モチベーション革命』(幻冬舎Newspicks books)『ITビジネスの原理』(NHK出版)『ザ・プラットフォーム』(NHK出版新書)がある。
KiNG◎アーティスト、デザイナー、プロデューサー、自由研究家。多摩美大学前期博士課程(美術研究科・彫刻)修了。在学中より、国内外の企業、媒体、作品、ミュージシャン、俳優等に向け、デザイン、アート、コスチューム等を提供。自身のカスタムブランド”KiNG”は、国内外で取り扱い中。中国・天津、台湾・高雄 に店舗を構える。又、映画プロデューサーや、企業の経営戦略アドバイザーも務める。