人事が覚悟を持つには、“誰のために働いているのか?”を自覚することが必要

ヨハク 代表 山口達也(左)、モザイクワーク 代表取締役社長 杉浦二郎(右)




ヤマグチ:そう考えると一概に悪いとは思いませんが、担当者がセミナーイベントや勉強会にばかり通っているのは、時間が少しもったいなく感じてきますね。

自社のことを見つめ直したり、社員ともっとコミュニケーションを取った方が結果に繋がるのかなと。

杉浦:そうなんですよね。

仰る通りで、その時間があるなら1人でも多く社員の人と面談して、その声を拾い上げた方が結果に繋がるんじゃないかなと思うこともしばしばありますね。

もちろん不足している知識を補うのは大切なのですが、最近の人事界隈を見ていると、あまりに正解を外に求めに行きすぎなんじゃないかな? と思うことも正直あります。

ヤマグチ:「知識」が多く流通しアクセスする時代だからこそ、自分の頭と足で自社なりの「知恵」を得られるかどうかでこれからは大きく差がついていきそうですね。

(次回に続く)

───誰のために働いているのか? を自覚しながら覚悟を養い、経営者の先を見据え、組織の地盤固めを泥臭くも進めていく。そのためにも、外に答えを求め過ぎず、「自社にいかに向き合っていくか?」が大切だと杉浦氏が語っていたのが印象的だった。

次回、最終回となるvol.4では、これまでの話を起点にしながら「複業時代の人事のキャリア戦略」、そして組織全体を見つめる上で必要な「デザイン思考」を取り上げ、未来の人事・採用担当者が組織をどうより良く創っていくかについて探っていく。


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文=山口達也 写真=福嶋賢人

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