ビジネス

2020.07.02

ウィーワーク創業者の妻がNYで再起動する「世界を変える学校」

レベッカ・ニューマン(Photo by Taylor Hill/FilmMagic)


学校再開を待ち望む親たち


しかし、WeWorkの470億ドルもの時価総額に投資家が疑念を抱くようになり、IPOが中止されると、ニューマン夫妻の計画は頓挫した。同社は、非中核事業の売却や閉鎖を進め、WeGrowも閉鎖された。

アダムがCEOを辞任すると、夫妻はメディアの追求を避けるように彼の故郷であるイスラエルに住まいを移したが、5月には複数の物件を所有するニューヨーク郊外の高級リゾート、ハンプトンズに戻った。

WeGrowに子供を通わせていた保護者30名は、数カ月間に渡って学校の再開をWeWorkに訴えていた。この中の1人であるAutumn Berrangは、7歳と9歳の娘2人をWeGrowに通わせており先週、最終学期をリモート学習で修了したばかりだという。

Berrangは一般の学校システムが気に入らず、娘たちをWeGrowに入学させたという。「従来の学校システムは、教育理念や科学に基づいておらず、古い慣習を踏襲しているに過ぎない」と彼女は話す。

Berrangは、娘たちが批判的思考を養い、世界を変えて人々を助けることができるような大人になってほしいと願っている。彼女は、ニューマンが新たな学校「SOLFL」を立ち上げ次第、娘たちを再入学させる考えだという。

編集=上田裕資

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