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パスポートは、単に2週間の旅行に必要なものではない。保有者の世界での地位や、どこにどれほどの期間滞在できるか、どのようなメリットを得られるか、世界でどのような待遇を受けるかを示すものでもある。

英コンサルティング企業ヘンリー&パートナーズ(Henley & Partners)は、国民がビザなしで自由に渡航できる国の数に基づいたランキング「ヘンリー・パスポート指数」を作成し、2020年最強のパスポートはどこの国のものかを調べた。

首位に輝いたのは日本だ。日本は昨年、シンガポールと同率1位だったが、ブラジルの入国要件変更によって日本人がビザなしで同国に入国できるようになったことで、今年は単独首位となった。日本のパスポート保持者は、191カ国にビザなしで渡航できる。

2位はシンガポール。3位にはビザなしで渡航できる国が189カ国のドイツと韓国が並んだ。

市場調査会社スタティスタによると、フランス、ドイツ、フィンランド、ルクセンブルク、イタリアのパスポート保有者は、事前にビザを取得することなく188カ国に入国できる。ヘンリー&パートナーズのランキングでは、185カ国にビザなし渡航が可能な英国と米国は7位に並んだ。

ビザなしで渡航できる国の数が少ない国としてはシリア(29カ国)やイラク(28カ国)があり、最下位はアフガニスタンの26カ国だった。

新型コロナウイルスによる影響は?


ヘンリー&パートナーズのランキングはもちろん、新型コロナウイルスの流行により世界各地でロックダウン(都市封鎖)が起きる前の状況に基づいたものだ。

世界の人々は新型ウイルスの影響で海外渡航ができない状態がここ数カ月間にわたり続いており、パスポートが持つ力の意味が失われているのは明らかだ。

また長期的に考えると、新型ウイルスへの対応が不十分で医療体制も整っていない地域から、ウイルス対策や医療制度、交通に優れた地域へと人々が移動する可能性もある。

英国は現在、ビザなしで渡航できる国が185カ国あるが、欧州連合(EU)からの離脱に伴いEU域内での移動の自由が失われた後(2021年1月に予定されているが、交渉はパンデミックにより遅れている)も英パスポートの力が維持されるかどうかはまだ分からない。

編集=遠藤宗生

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