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Photo by Karwai Tang/Getty Images

キム・カーダシアン・ウェストが、自身が立ち上げたコスメ企業KKW Beautyの株式の20%を美容業界の大手コティに2億ドル(約215億円)で売却する。コティが6月29日に開示した声明によると、KKW Beautyの評価額は10億ドルとされており、フォーブスは売却後のカーダシアン・ウェストの保有資産を約9億ドルと試算している。

カーダシアン・ウェストは2021年初旬の買収手続きの完了後も、KKW Beautyの株式の72%を保有し、筆頭株主の地位にとどまることになる。フォーブスは彼女の母のクリス・ジェンナーの持ち分が8%であると推定しているが、2人はコメント要請に応じていない。

コティによるとカーダシアン・ウェストは今後、ブランドのクリエイティブ面を担当し、コティ側はプロダクトの拡大に注力するという。

カーダシアン・ウェストの異父妹のカイリー・ジェンナーも今年に入り、彼女が立ち上げたブランド、カイリーコスメティックの株式51%を6億ドルでコティに売却していた。売却後のジェンナーの保有資産は9億ドルを下回ることになった。

KKW Beautyやカイリーコスメティックは、SNSを駆使したマーケティングによって、ブランド価値を飛躍的に高めていた。

コティCEOのPeter Harfは声明で「キムは本当の意味でのグローバルなアイコンと呼ぶべき存在だ」と述べた。「コティのリーダーシップや専門的知見を活用して、彼女のブランドのポテンシャルを最大限に発揮していく」

今回のディールは、KKW Beautyやカイリーコスメティックの製造及び流通を手がけるSeed Beautyが2つのブランドを相手取った訴訟を起こし、KKW Beautyが取引上の機密をコティと共有することを防ぐ判決を勝ち取った直後に発表された。

Seed Beautyは6月19日にKKW Beautyを相手取った訴訟を起こし、買収交渉の成立を控えたコティが機密を共有することを防ごうとしていた。裁判所は6月26日にKKW Beautyに対し、8月21日までの間、Seedとの取引上の秘密を開示しないよう求める命令を出していた。

コティはここ数年、経営に苦戦しており、投資家らは同社が法外な費用で買収を行ないつつも、美容業界のトレンドに追いつけていないと批判してきた。さらに、新型コロナウイルスのパンデミックが創業116年の同社に追い打ちをかけた。

若い消費者を取り込みたいコティ


コティの株価は今年の年初から60%近い下落となっている。2019年6月までの1年間に86億ドルの売上を記録した同社の時価総額は現在、約33億ドルとなっている。カーダシアン・ウェストや、カイリー・ジェンナーのブランドと手を組むことで、コティはイメージを刷新し、若い消費者へのアピールを高めようとしている。

カーダシアン・ウェストは2017年にKKW Beautyを設立した。彼女はカイリー・ジェンナーと同様に、最初はオンライン限定でプロダクトを販売した後、リアル店舗での販売を開始した。KKW Beautyの昨年の売上は1億ドルと推定されている。

カーダシアン・ウェストの夫のカニエ・ウェストは先日、GAPとパートナーシップを結び、彼のブランドのYEEZY(イージー)がGAPとコラボを行うことをアナウンスした。

「私は楽しみながらビジネスをやっている。最近はKimojiという絵文字サービスを立ち上げたし、アプリ関連の事業も拡大している」と、カーダシアン・ウェストは2016年のフォーブスの取材に述べていた。

編集=上田裕資

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